敏感性早漏とは
敏感性早漏(=過敏性早漏。以下、敏感性早漏)は、わずかな刺激が加わるだけで射精してしまう状態です。脳へ性的刺激が伝わる前に、脊髄中枢が反応してしまうことで引き起こされます。例えば、膣へ挿入してからピストン運動を、数回、繰り返すだけで射精してしまうなどが考えられます。いわゆる「三擦り半」は典型的な状態といえるでしょう。
敏感性早漏の方は、パートナーを満足させられないケースが多くなります。パートナーが求める持続時間と実際の持続時間に差があるからです。これにより、自信を失って性行為を敬遠するケースや強いストレスを感じて勃起しなくなるケースもあります。性の不一致で関係性が悪化してしまうことも少なくありません。
敏感性早漏は、普段は亀頭が包皮に覆われている仮性包茎の方、毎日のように長時間の運動をしている方などに多いと考えられています。また、若年層に多い点も特徴です。
敏感性早漏の原因
主な原因として以下の4つがあげられます。
①包茎
関係が深い原因としてあげられるのが包茎です。包茎は、亀頭が包皮に覆われている状態を指します。大きく以下の3タイプに分類できます。
【包茎の種類】
- 真性包茎:包皮を捲ろうとしても亀頭を露出できない状態
- 嵌頓(かんとん)包茎:包皮を捲って亀頭を露出させると元に戻らず痛みを感じる状態
- 仮性包茎:自分で包皮を捲れて、勃起すると亀頭が露出する状態
包皮に覆われている亀頭は、刺激に慣れていないため敏感です。3タイプの中で、仮性包茎は特に刺激に敏感といえるでしょう。勃起すると包皮が捲れて亀頭が露出するためです。女性に軽く愛撫されるなど、わずかな刺激に反応して射精してしまうことも考えられます。
②誤ったオナニー方法
誤ったオナニー習慣も原因になりえます。問題を起こしやすい方法として以下のものがあげられます。
【誤ったオナニー】
- 時短オナニー:意図的に短時間で射精するオナニー。習慣化するとすぐに射精する癖がつく。
- 包皮オナニー:包皮を被せた状態で行うオナニー。亀頭を刺激に慣らすことができない。
- 弱グリップオナニー:弱い力でペニスを握るオナニー。膣の締め付けを高刺激と感じてしまう。
- 緊張オナニー:緊張した状態で行うオナニー。セックスのときも過剰に興奮してすぐに射精しやすくなる。
無意識のうちに、以上のオナニーを行っている方は少なくありません。射精のタイミングが気になる方は、オナニーの方法を見直すとよいでしょう。
③性欲が強い
旺盛な性欲も原因になりえます。欲求が強すぎると、自分で心身をコントロールできなくなるからです。例えば、女性を目の前にして、過度に興奮してしまうなどが考えられます。このような状態になると、射精を支配する交感神経が優位になります。したがって、意図しないタイミングで射精してしまうのです。10代・20代など、若年層に多いといわれる理由は、性欲の強さが関係しているからといえるでしょう。
④性行為の経験が少ない
性行為の経験が少ないことも原因のひとつと考えられています。性的な刺激に慣れていないため、敏感に反応してしまうからです。この点も、若年層に多いといわれる理由といえるでしょう。経験の少なさが問題を引き起こしている場合、回数を重ねることで改善する可能性があります。
敏感性早漏の改善方法
射精のタイミングをコントロールしたいときに試してみたい対策を紹介します。
①包茎治療
包茎の方は、包茎治療を受けると現状を改善できる可能性があります。ここでいう包茎治療は、余っている包皮を除去する手術です。亀頭を露出させることで、刺激に慣らすことができます。手術にはさまざまな術式があります。代表的な術式としてあげられるのが亀頭直下埋没法です。亀頭直下埋没法は、亀頭のすぐ下で包皮を切開して、余っている部分を切除する術式といえるでしょう。主なメリットとデメリットは次の通りです。
【メリット】
- 環状溝(亀頭のすぐ下にあるくびれ部分)に隠れるため縫合部が目立ちにくい
- 包皮内板(色の明るい部分)を除去するためツートンカラーにならない
【デメリット】
- 仕上がりは医師の技量から影響を受ける
各術式には、メリットとデメリットがあります。包茎治療を受けるときは、カウンセリングなどでそれぞれのメリット・デメリットを把握してから自分に合っている術式を選ぶことが重要です。また、敏感性早漏が改善する保証はありません。この点も、治療前に確認しておきたいポイントです。
②射精コントロール
射精をコントロールするトレーニングも有効な対策です。取り組みやすいトレーニングとして「スタート&ストップ法」があげられます。具体的な手順は次の通りです。
【手順】
- 男性器を勃起させて手で握る
- 手を上下に動かして優しくしごく
- 射精しそうになったら手の動きをとめて我慢する
- 射精感がおさまったら再び手を上下に動かして優しくしごく
- 2~4を、3~4回程度、繰り返して射精する
射精をコントロールできるようになったら、ローションを使って刺激を強くするとよいでしょう。有効な対策ですが、性行為の刺激とは異なるため本番で想定通りにコントロールできる保証はありません。また、熱心に行いすぎると、遅漏の原因になりうる点にも注意が必要です。
③分厚いコンドームを用いる
厚手のコンドームも対策になりえます。亀頭に加わる刺激を抑えられるうえ、精神的な余裕も生まれるからです。コンドームメーカーは、刺激を感じやすくする薄手の製品、刺激を感じにくくする厚手の製品を扱っています。薄手の厚さは0.01mm、厚手の厚さは0.09mmが目安です。厚手であっても刺激をすべてカットすることはできません。しかし、触れられている程度に抑えることはできます。敏感性早漏を改善できないこともありますが、誰でも手軽に取り組めるため試してみたい対策です。
④早漏改善薬(軟膏)を用いる
即効性を求めたい場合は、早漏改善薬(軟膏)を試してみるとよいかもしれません。具体的な成分は製品で異なりますが、中には局所麻痺剤を配合しているものがあります。このような製品であれば、局所麻痺剤の作用で亀頭の感覚をブロックできるため、射精までの時間を延長できる可能性があります。
⑤ケーゲル体操
勃起や射精に関わっている骨盤底筋群の衰えが気になる場合は、ケーゲル体操に取り組むとよいでしょう(基本的には衰弱性早漏に有効な対策です)。手順は次の通りです。
【手順】
- リラックスした状態で椅子に座る
- 約5秒間、お尻の穴と尿道を締める
- 力を抜いて1の状態に戻る
- 2と3を10回程度繰り返す(3回/日が目安)
立った状態、仰向けに寝転んだ状態で行っても構いません。
⑥早漏をパートナーに打ち明ける
早漏をパートナーに打ち明けることも対策になりえます。パートナーの理解を得ることで、対策に取り組みやすくなるうえ「すぐに射精したらどうしよう」などの不安も取り除けるからです。また、パートナーの不満もたまりにくくなるでしょう。打ち明けにくいかもしれませんが、改善のきっかけになることがあります。
⑦体位を変えてみる
挿入後、多少の時間を確保できる場合は、射精しそうになったときに体位を変更すると持続時間を延長できる可能性があります。体位を変えるときに興奮がおさまるからです。また、このときに呼吸を整える、冷静になるなどを意識すると射精感をさらに抑えやすくます。ただし、数回動くたびに体位を変えると、パートナーを疲れさせてしまいます。体位を変えるタイミングには注意しましょう。
あかひげ薬局おすすめの早漏改善薬
あかひげ薬局は、早漏でお悩みの方に試していただきたい医薬品を扱っています。一例としてあげられるのが、テストステロンと3種類の局所麻痺剤を配合したトノスです。亀頭に塗布して擦りこむことで射精時間の遅延を期待できます。このほかにも、試していただきたい医薬品を複数扱っています。
敏感性早漏はあかひげ薬局にご相談ください
ここでは、敏感性早漏の原因や対策などについて解説しました。包茎や誤ったオナニー習慣、経験不足などが主な原因で、トレーニングや医薬品などで対処できる可能性があります。ただし、トレーニングなど、自分で取り組む方法は効果を実感するまで時間がかかります。医薬品を試してみたい方は、精力剤専門の薬局として35年以上の歴史があるあかひげ薬局にご相談ください。お話をおうかがいしたうえで、ご提案をさせていただきます。
内原 茂樹 / Uchihara Shigeki
株式会社ワン・ツー創業者
あかひげ薬局創業者
<略歴>
芳香園製薬に入社し、各地支店長を歴任したのちに、独立。
1987年に愛知県名古屋市に精力剤専門店あかひげ薬局を創設。
数多くのTV・ラジオ番組に出演
「おとなの子守唄」「艶々ナイト」「今夜もハッスル」などに出演。
<主な著書>
「中高年のための気持ちいいセックス」(1997年10月、現代書林)
「誰にも聞けなかった精力剤完全ガイド」(2001年3月、現代書林)
<メディア>
・艶々ナイト(テレビ埼玉)
・今夜もハッスル(サンテレビ) 等