EDの主な症状
EDは、多くの人が完全な勃起不全をイメージしますが、実際は違います。
具体的には、以下の症状である場合、EDの疑いがあります。
- 性欲はあるし興奮もするけど十分に勃起しない
- 勃起するものの十分な硬さではない
- 性交中に勃起が持続できない
- 挿入後に勃起が長続きしない
これらの症状は、単発的なことから持続的なこともあり、たまに勃起しないといった軽度な症状もEDとされています。
EDになりやすい年齢とは?
EDになりやすい年齢について、以下の結果が出ています。
年齢階級 | 合計 | EDではない | ED(中等度以上) |
20-24 | 420 | 306(72.9%) | 33 |
25-29 | 430 | 314(73%) | 26 |
30-34 | 440 | 323(73.4%) | 44 |
35-39 | 480 | 348(72.5%) | 45 |
40-44 | 540 | 379(70.2%) | 55 |
45-49 | 640 | 403(63.0%) | 86 |
50-54 | 600 | 353(58.8%) | 93 |
55-59 | 510 | 267(52.4%) | 107 |
60-64 | 470 | 229(48.7%) | 110 |
※引用元:浜松町第一クリニック「5歳階級別」
5歳階級別のデータによると、20代から30代までは、おおむね70%以上の男性がEDとは無縁です。
しかし、40代に入るとEDの割合が徐々に増加し始め、特に45歳を超えるとEDの割合は顕著に増えています。
50代になると50%、60代で40%、70代ではさらにEDである確率が低下していきます。
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年齢を重ねるごとにEDのリスクが上がる理由
加齢と共にEDのリスクが上がる主な理由は、生活習慣病の増加、身体的変化、および男性ホルモンの減少にあります。
年齢が上がるにつれて、糖尿病や高血圧などの生活習慣病が増える傾向にあります。
これらの病状は、血管や神経に悪影響を及ぼし、勃起に必要な血流を阻害するのです。
また、糖尿病の人は普通の人よりも10〜15年早くEDになりやすく、高血圧の人は約1.7倍、喫煙者は喫煙量と年数に比例してEDになるリスクが増加します。
さらに、加齢によるテストステロンの減少も、勃起を維持しにくくする要因です。
テストステロンは男性の性機能に重要なホルモンで、年齢と共に分泌量は自然と減少します。
これらの身体的変化は、勃起の質と持続性に大きく影響し、結果としてEDへとつながるのです。
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年代別・EDの特徴
ここでは、EDの特徴を年齢別に解説していきます。
- 20代
- 30代
- 40代
- 50代
順番に見ていきましょう。
20代
20代のEDは、性行為の経験が浅いことに起因する心因性EDが多く見られます。
緊張やストレス、過去の性行為の失敗や女性、性行為自体への苦手意識など。
また、男性器へのコンプレックスや過度の自慰行為も、EDの原因として挙げられます。
さらに幼少期のトラウマや慢性的なストレス、うつ病や不安神経症などの精神疾患も、主な原因です。
20代は生活習慣病の発症率が低いため、EDは主に精神的な要因からくることが多いです。
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30代
30代では、心因性EDが依然として多いものの、不健康な食生活や運動不足による肥満、糖尿病や高血圧などの生活習慣病も、EDの原因となります。
また、加齢に伴う男性ホルモンの減少など、身体的な要因による器質性EDが加わります。
30代では、妊活や仕事のストレスなど、精神面と身体面の両方からのプレッシャーがEDの原因になり得ます。
40代
40代では、身体的な要因である器質性EDが主流を占めるようになります。
動脈硬化による血流不良や、神経の障害がEDの主要な原因となります。
また、この年代になると男性ホルモンの減少がより顕著になり、勃起の質と持続性に影響を与えます。
健康な生活習慣の維持と疾患の早期発見・管理が重要になるでしょう。
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50代
50代では40代の特徴に加え、テストステロン値の更なる減少によりLOH症候群(男性更年期障害)を発症する人が増えます。
身体的な衰えと共に、EDの発症リスクが高まり、器質性EDの症状がさらに顕著になることが多いです。
50代では定期的な健康診断と、必要に応じた生活習慣の改善や治療が、より一層重要になってきます。
EDの疑いがあるときはどうすればよい?
勃起力の低下を感じたときは、症状が重症化する前に早期にED治療を開始することが重要です。
治療には主に内服薬が用いられ、性行為の30分から1時間前に服用することで勃起を促進します。
EDは放置すると症状が進行し、さらに深刻な性的機能障害や精神的なストレスを引き起こす可能性があります。
そのため、早期の対応が不可欠といえるでしょう。
また、ED治療は男性の将来の健康にも大きく寄与します。
勃起不全の早期治療は、性的な健康だけでなく、全体的な生活の質の向上、自信の回復、そして夫婦関係の改善にも繋がるとされています。
パートナーの方もEDの兆候に気づいた場合は、積極的に話し合い、早めの治療を促しましょう。
早期治療により、10年後、20年後の健康を守ることにつながります。
EDの可能性を感じたらすぐに医療機関へ相談しよう
本記事では、EDの症状、加齢によるリスク増加の理由、年代別の特徴と早期対応の重要性を解説しました。
EDは年齢と深く関連し、心因性から器質性の要因まで多岐にわたります。
特に中高年になると、生活習慣病やホルモンの変動が大きな影響を及ぼします。
勃起力の低下を感じたら、早めの治療が将来の健康を守る重要なステップです。
EDに関する悩みは一人で抱えず、あかひげ薬局までお気軽にご相談ください。
早期治療により、性的健康のみならず、生活の質の向上、自信の回復、そして夫婦関係の改善にも繋がります。
内原 茂樹 / Uchihara Shigeki
株式会社ワン・ツー創業者
あかひげ薬局創業者
<略歴>
芳香園製薬に入社し、各地支店長を歴任したのちに、独立。
1987年に愛知県名古屋市に精力剤専門店あかひげ薬局を創設。
数多くのTV・ラジオ番組に出演
「おとなの子守唄」「艶々ナイト」「今夜もハッスル」などに出演。
<主な著書>
「中高年のための気持ちいいセックス」(1997年10月、現代書林)
「誰にも聞けなかった精力剤完全ガイド」(2001年3月、現代書林)
<メディア>
・艶々ナイト(テレビ埼玉)
・今夜もハッスル(サンテレビ) 等