EDの要因
EDを引き起こす要因はさまざまです。これらの要因は、身体的要因と心理的要因に大別されます。ここでは、両要因について解説します。
身体的要因
身体に関わる要因を身体的要因といます。主なものとして、加齢があげられます。過去に行われた調査などで、加齢とともにEDの罹患率は上昇することが明らかになっています。すべての男性にとって身近な問題といえるでしょう。肥満と運動不足もEDの身体的要因です。太っていたり運動していなかったりする方は、一般的にリスクが高いと考えられています。同様に、喫煙習慣も身体的要因のひとつです。タバコを吸うと、交感神経が刺激されるうえ、ペニスへの血流も障害されるため、勃起しにくくなります。以上のほかでは、糖尿病、高血圧、神経疾患などの病気も身体的要因としてあげられます。たとえば、糖尿病は、血管障害と神経障害を引き起こしEDのリスクを高めます。
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心理的要因
心に関わる要因を心理的要因といいます。過度なストレスなどでもEDは引き起こされます。リラックスをつかさどる副交感神経が勃起をコントロールしているためです。緊張や不安などが強いと交感神経が優位になるため勃起を維持できません。想定外の状態に焦ると、さらに勃起しにくくなってしまいます。心理的要因の例として次のものなどがあげられます。
【例】
- セックスで失敗した経験
- 妊活の重圧
- パートナーとの関係
- 職場の人間関係
- 性器に対するコンプレックス
たとえば、セックスで失敗すると「次も失敗するのでは?」などの不安が頭をよぎり勃起しにくくなってしまいます。また、パートナーとの関係や職場の人間関係が原因になることもあります。性的な悩みに限定されるわけではありません。
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包茎の勃起障害
包茎は、亀頭が包皮に覆われている状態です。特徴により以下の種類にわかれます。
【包茎】
- 仮性包茎
- 真性包茎
- カントン包茎
いずれも勃起障害とかかわる恐れがあります。それぞれの特徴は次のとおりです。
仮性包茎の勃起障害
手を使ったり勃起したりすれば、亀頭が露出する状態です。亀頭を露出するときに、強い抵抗を感じることはありません。簡単に皮をむいて露出できる点がポイントです。また、勃起や挿入、射精なども、基本的には問題なく行えます。成人男性の6割程度が仮性包茎といわれることからわかる通り、治療を必要とする状態ではありません。しかし、勃起障害の原因になりえます。この状態にコンプレックスを抱いている方は特に注意が必要と考えられます。勃起障害との関係は、次の見出しで詳しく解説します。
真性包茎の勃起障害
勃起の有無にかかわらず亀頭が包皮に覆われている状態です。原因として以下の2点があげられます。
【原因】
- 包皮の開口部が亀頭に対して狭すぎる
- 包皮と亀頭が癒着している
上記の原因により、亀頭が常に包皮で覆われている状態を指します。包皮内に汚れが溜まりやすいため注意が必要です。また、亀頭が包皮に覆われているため、性的刺激を感じられず遅漏になることもあります。勃起時に強い痛みを感じる場合は、勃起の維持や性行為が難しくなるでしょう。真性包茎も、勃起障害の原因になりえます。
カントン包茎の勃起障害
包皮の開口部が狭いため、勃起時に亀頭を露出させると締め付けが起こる状態です。強い痛みを生じることや元に戻せないことがあります。元に戻せない場合は、亀頭の壊死も考えられるため注意が必要です。性行為中に包皮がめくれると継続は困難になります。恐怖心から、性行為を避けるようになることや勃起しなくなることがあります。カントン包茎も勃起障害と無縁ではありません。
包茎とEDの関係性
種類を問わず包茎はEDの原因になりえます。勃起や性行為に問題がない仮性包茎も安心はできません。主な原因は、ペニスに対するコンプレックスとセックスに対する不安です。「パートナーから馬鹿にされるのでは?」「パートナーを満足させられないのでは?」などの考えが頭をよぎり勃起しにくくなってしまいます。強いストレスで性的興奮をペニスへ伝えられなくなってしまうためです。包茎そのものがEDの原因になることはありませんが、本人の受け止め方によってはEDの原因になることがあります。
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包茎が原因でEDになったら
包茎が原因でEDになった場合、次の対処法などが考えられます。
ストレス解消する
過度なストレスがかかると勃起しにくくなってしまいます。趣味に没頭したり旅行へ出かけたりして、ストレスの原因から離れるとよいでしょう。包茎で悩んでいる場合は、パートナーに悩みを打ち明けて相談するとよいかもしれません。パートナーが受け入れてくれると、悩まずにセックスを楽しめるようになります。
包茎手術をする
包茎で思い悩んでいる場合は、包茎手術も効果的な対策になりえます。ペニスに対するコンプレックスを解消できるためです。自信をもってセックスに臨めるようになります。EDを克服できる可能性が高いでしょう。真性包茎とカントン包茎は、治療の必要性が高い包茎です。仮性包茎は、医学的な意味で治療を必要とする状態ではありません。この点も踏まえて、対策を検討してみてはいかがでしょうか。
包茎はEDの原因になりえます
ここでは、包茎とEDの関係について解説しました。包茎は、仮性包茎、真性包茎、カントン包茎にわかれます。いずれの場合も、勃起機能に問題はありません。しかし、包茎が原因で思い悩んでいるとEDになることがあります。恥ずかしいなどと感じている方は注意が必要です。基本的な対策として、ストレス解消、包茎手術があげられます。精力剤で自信を補ってもよいでしょう。精力剤を試してみたい方は、専門薬局として35年以上の歴史がある「あかひげ薬局」にご相談ください。
内原 茂樹 / Uchihara Shigeki
株式会社ワン・ツー創業者
あかひげ薬局創業者
<略歴>
芳香園製薬に入社し、各地支店長を歴任したのちに、独立。
1987年に愛知県名古屋市に精力剤専門店あかひげ薬局を創設。
数多くのTV・ラジオ番組に出演
「おとなの子守唄」「艶々ナイト」「今夜もハッスル」などに出演。
<主な著書>
「中高年のための気持ちいいセックス」(1997年10月、現代書林)
「誰にも聞けなかった精力剤完全ガイド」(2001年3月、現代書林)
<メディア>
・艶々ナイト(テレビ埼玉)
・今夜もハッスル(サンテレビ) 等