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自力で取り組めるEDの治し方と取組むときの注意点

投稿日:2023年8月2日 / 更新日:2023年8月2日

「誰にも知られることなくEDを治したい」「自力で取り組める治し方があれば教えてほしい」などと考えていませんか。デリケートな問題であるため、1人で対処したいと考える方は多いでしょう。症状が軽ければ、自力でできる取り組みで改善する可能性はあります。ここでは、効果的と考えられているセルフケアを紹介するとともに取り組むときに注意したいポイントなどを解説しています。勃起の問題でお困りの方は参考にしてください。

目次

EDとは

何かしらの理由で、性行為で求められる程度に勃起しない、あるいは勃起してもそれを維持できない状態、または再発する状態です。原因により以下の4種類に分類されます。

【4種類】

種類 概要
器質性 血管、神経など身体の問題で引き起こされるもの。原因の例として、動脈硬化があげられる。
心因性 心や精神の問題で引き起こされるもの。性行為に関連する悩みや仕事のトラブル、うつ病など、原因になる問題は多岐にわたる。
混合性 器質性と心因性が重複しているもの。どちらのEDと明確に区別できないケースは多い。最も多い種類と考えられている。
薬剤性 薬剤の副作用で引き起こされるもの。原因になりやすい薬剤として、降圧薬・抗うつ薬などがあげられる。

適切な治療を受けるため、原因を見極めることが重要です。

EDの診断基準

EDの定義に該当する状態で、本人またはパートナーが問題を感じているときに治療の対象になります。EDの程度を評価するため、問診票(国際勃起機能スコアIIEF-5)を活用することが一般的です。この方法では、5つの質問に5段階で回答します。具体的には「勃起を維持する自信の程度」「挿入できる硬さになる割合」「挿入後、勃起を維持できた割合」「セックスが終わるまで勃起を維持する難しさ」「満足できるセックスを行える割合」について回答します。

また、勃起硬度測定評価EHSも問診票として使用されています。こちらはペニスの硬さを評価するツールです。グレード0~4の5段階で評価します。

【評価】

  • 0:大きくならない
  • 1:大きくなるが硬くはない(硬さの程度:こんにゃく)
  • 2:硬いが挿入に十分ではない(硬さの程度:みかん)
  • 3:挿入に十分な硬さだが完全に硬くはない(硬さの程度:グレープフルーツ)
  • 4:完全に硬く硬直している(硬さの程度:リンゴ)

グレード0~2はEDです。グレード3でセックスに支障が生じている場合は治療が必要と考えられます。

以上の問診票などを使用しますが、実際に診断できるのは医療機関だけです。自己判断で治療の必要性などを決定しないようにしましょう。

EDと関係性が深い生活習慣

生活習慣とEDは深く関わっています。特に関わりが深い生活習慣は次の通りです。

運動

長期にわたり運動不足が続くと、EDのリスクは高まると考えられています。主な理由は、内臓脂肪の増加を招いてしまうからです。これにより動脈硬化が進行すると、血管が拡張しにくくなり勃起力は低下する恐れがあります。ペニスの血管は非常に細いため、動脈硬化の影響を受けやすい点がポイントです。運動不足が肥満、糖尿病、高血圧と密接に関係している点も見逃せません。これらもEDのリスクを高めます。例えば、糖尿病は血管障害、神経障害などによりEDを引き起こします。「運動不足=ED」ではありませんが、リスクの程度に関わる重要な生活習慣といえるでしょう。

飲酒

EDの明確な危険因子ということはできません。ただし、飲酒頻度が高い方や飲酒量が多い方は注意が必要です。

浜松第一クリニックが実施した「生活習慣がEDに及ぼす影響を調査」によると、お酒を「毎日飲む」と回答した方は、「EDではない」と回答した方の割合が他より低く、「中等度ED+重度ED」の割合が他より高くなっています。「EDではない」と回答した方の割合は「全く飲まない」が58.0%、「1~2カ月に1回」が51.9%、「週に1~2日飲む」が52.2%、「週に3~4回飲む」が48.0%、「毎日飲む」が42.7%です。同様に「中等度ED+重度ED」の割合は「全く飲まない」が27.1%、「1~2カ月に1回」が26.1%、「週に1~2日飲む」が26.3%、「週に3~4回飲む」が29.0%、「毎日飲む」が34.5%となっています。[1]

飲酒量も気を付けたいポイントです。血中アルコール濃度が低い場合は、抑制がとれて活発になるため勃起によい影響を与えると考えられます。血中アルコール濃度が高くなると、鎮静効果が強くなるため勃起に悪い影響を与える恐れがあります。セックスの前は、飲みすぎに注意が必要といえるでしょう。

喫煙

喫煙も、EDにネガティブな影響を与えます。ニコチンの作用で交感神経が刺激されて血管が収縮するためです。勃起は、リラックスしているときに優位になる副交感神経が支配しています。交感神経が刺激されると、勃起しにくくなる恐れがあります。喫煙期間が長くなると、あるいは喫煙本数が多くなると、EDのリスクが高まると考えられている点もポイントです。

ちなみに、「生活習慣がEDに及ぼす影響を調査」によると「喫煙歴あり」で「EDではない」と回答した方の割合は46.1%、「喫煙歴なし」で「EDではない」と回答した方の割合は57.4%、「喫煙歴あり」における「中等度ED+重度ED」の割合は32.0%、「喫煙歴なし」における「中等度ED+重度ED」の割合は23.7%です。[2]一定の影響を与えている可能性がうかがえます。

食生活

乱れた食生活もEDに悪影響を与えます。例えば、高カロリーな食事を続けていると肥満のリスクが高くなります。肥満はEDのほか、動脈硬化や糖尿病の危険因子です。塩分や脂質の摂りすぎにも注意しなければなりません。塩分を摂りすぎると、高血圧のリスクが高まります。高血圧にEDを合併するケースは多いといえるでしょう。脂質(飽和脂肪酸)の摂りすぎは、脂質異常症を招きます。LDLコレステロールが増えると、動脈硬化のリスクが高まります。

EDを自力で改善する方法

ここからは、勃起でお悩みの方が試してみたい方法を紹介します。

①適度な運動

過去に行われた研究などから、運動不足の解消はEDの予防や改善に役立つ可能性が高いと考えられています。自力で治したい方が、最初に取り組みたい対策といえるでしょう。特に効果的と考えられているのが、ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動です。サイクリングも有酸素運動に含まれますが、積極的には勧められません。サドルで会陰部を圧迫するため、血流障害・神経障害を起こす恐れがあるからです。現在のところサドルが与える影響に関する結論は出ていませんが、心配な方は避けるほうがよいでしょう。運動のポイントは、体力に合わせて行うことです。

②食生活の改善

暴飲暴食が続いている場合は食生活の改善も必要です。肥満の進行(BMIの上昇)とともにEDのリスクも高まります。まずは、適正カロリーの摂取に努めて、肥満の解消を図るべきといえるでしょう。厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、身体活動レベル「ふつう」における推定エネルギー必要量は、18~29歳男性が2,650kcal/日、30~49歳男性が2,700 kcal/日、50~64歳が2,600 kcal/日、65~74歳が2,400 kcal/日、75歳以上が2,100 kcal/日です。[3]

また、EDに悩む男性が摂取したい栄養素を含む食品を食べることもおすすめです。テストステロンの合成に関わる亜鉛は牡蠣、一酸化窒素の生成に関わるシトルリンはスイカ、中性脂肪の増加を抑えるDHA・EPAは鯖、抗酸化作用を期待できるビタミンEはアーモンドなどに多く含まれています。これらをサプリメントから摂取することもできますが、サプリメントはあくまでも食生活を補助するものです。基本的には、食生活の改善が求められます。

③ストレスケア

過度なストレスが続くと、性的興奮をうまく伝達できなくなります。日常生活の中に、ストレスケアの時間を組み込むことも大切です。具体的な方法は、原因や価値観、性格などで異なります。基本の取り組みは、ストレッサーから完全に離れられる時間をつくることといえるでしょう。例えば、趣味に没頭する、旅行に出かけて環境を変えるなどが考えられます。物事の受け止め方を変えることも有効です。受け止め方を変えるだけで、ストレスがなくなることもあります。

④禁煙・禁酒

タバコを吸っている方は、できる限り禁煙に取り組みましょう。ニコチンの作用で交感神経が刺激されて血管も収縮するため、勃起しにくくなってしまうからです。禁煙時のイライラなどが気になる方はニコチンパッチを活用するとよいかもしれません。辛い症状を緩和できます。お酒は適量にとどめることが重要です。少量のお酒は脱抑制に働くため勃起によい影響を与える可能性があります。飲酒量が増えると鎮静効果が強く現れるため勃起を障害してしまいます。

⑤パートナーに相談する

パートナーに悩みを打ち明けることでも改善できる可能性があります。「次も上手くいかなかったらどうしよう」などの不安を解消できるからです。原因によっては非常に有効な対策になります。パートナーの協力を期待できる点も魅力です。例えば、シチュエーションを変えてみるなどの提案を受け入れてくれるかもしれません。ただし話し合いのなかで、パートナーのせいにする、嘘をつくなどすると理解を得にくくなります。恥ずかしいかもしれませんが、正直にありのままを話すことが大切です。

⑥処方薬の変更や減薬を主治医に相談する

何かしらの薬剤を服用している場合は、副作用で症状が現れている可能性があります。まずは主治医に相談して、必要があれば薬剤の変更や減薬を検討するとよいでしょう。自己判断で薬剤の服用をやめたり薬剤の量を減らしたりすることは勧められません。病状が悪化するなどの恐れがあります。医師の指示に従い対処しましょう。

自力でEDを改善する際の注意点

残念ながらセルフケアに劇的な効果は期待できません。効果があったとしても、実感できるまで一定の期間がかかることが一般的です。今すぐトラブルを解決したい場合も、焦りは禁物といえるでしょう。焦りがプレッシャーやストレスとなり状態を悪化させてしまう恐れがあります。自力で改善させたい場合は、身近な取り組みからコツコツと行っていくことが大切です。

医療機関でのEDの治療方法

専門的な治療を受けたい場合は、医療機関で相談するとよいでしょう。基本的な治療方法は次の通りです。

治療薬の処方

PDE5阻害薬を処方することが一般的です。PDE5阻害薬は、PDE5を阻害してサイクリックGMPの分解を抑制することにより勃起・勃起の維持を促します。PDE5はサイクリックGMPを分解する酵素、サイクリックGMPは平滑筋の弛緩に関わる物質です。このタイプの薬剤には複数の選択肢があります。効果が現れるタイミング、作用時間などに違いがあるため、目的に合わせて選択することが重要です。

心理カウンセリング

心理カウンセリング(=心理療法)も有効な治療法になりえます。特に心の問題が原因の場合は必要性が高いといえるでしょう。心理カウンセリングには、精神分析療法・マリッジカウンセリングなど、さまざまな種類があります。問題に合わせて、選択するとよいでしょう。ただし、心理カウンセリングを行っている医療機関は多くありません。基本的には、別の専門機関へ相談することになります。

自力でEDを治したい方はあかひげ薬局へご相談ください

ここでは、自力でEDを治す方法などについて解説しました。有効な対策として運動、食生活の改善、禁煙があげられます。勃起の問題でお悩みの方は、これらに取り組んでみてはいかがでしょうか。ただし、効果を実感するまで一定の期間がかかります。今すぐ試せる方法をお探しの方は、精力剤専門の薬局として35年以上の歴史があるあかひげ薬局にご相談ください。それぞれの状況に応じたご提案をさせていただきます。

[1][2]浜松第一クリニック「生活習慣がEDに及ぼす影響を調査」
https://www.hama1-cl.jp/about_ed/improve.html
[3]出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586556.pdf

内原 茂樹 / Uchihara Shigeki

株式会社ワン・ツー創業者
あかひげ薬局創業者

<略歴>
芳香園製薬に入社し、各地支店長を歴任したのちに、独立。
1987年に愛知県名古屋市に精力剤専門店あかひげ薬局を創設。
数多くのTV・ラジオ番組に出演
「おとなの子守唄」「艶々ナイト」「今夜もハッスル」などに出演。

<主な著書>
「中高年のための気持ちいいセックス」(1997年10月、現代書林)
「誰にも聞けなかった精力剤完全ガイド」(2001年3月、現代書林)

<メディア>
・艶々ナイト(テレビ埼玉)
・今夜もハッスル(サンテレビ) 等

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