挿入から射精にかかる目安時間と日本人のセックス平均時間

プライベートな営みであるため、セックスにかける平均時間(体に触れあってから終わるまでの時間)はわかりにくいものです。
仲の良い友人であっても、どれくらいの時間をかけているかは知らないことが多いでしょう。

セックスにかける平均時間を把握するため、参考にしたいのが「ジャパン・セックスサーベイ２０２０」です。
この調査では、全国満２０～６９歳の男女（５，０２９サンプル）を対象にインターネット調査で日本人のセックスに切り込んでいます。
セックスにかける平均時間はどれくらいなのでしょうか。

本調査で明らかになったセックスにかける平均時間は、男性３１．０分・女性２９．１分です。
男女とも、年齢を重ねるほどセックスにかける時間は短くなっています。
具体的には、次の通りです。

【年齢別セックスにかける平均時間】

出典：【ジェクス】ジャパン・セックスサーベイ２０２０調査結果報告書

ちなみに、NHKが実施した「日本人の性行動・性意識」によると、
１９９９年におけるセックスにかける平均時間は３３分でした。
（過去１年間の性体験者の平均時間/人）。
日本人がセックスにかけている時間は、１９９９年から大きく変化していないといえるでしょう。

セックスは、前戯・挿入・後戯に分かれます。
それぞれにどれくらいの時間をかけている人が多いのでしょうか。

株式会社ナチュラルプランツ（ラブコスメを運営）が実施したアンケートによると、
４０％以上の方が前戯に１０～２０分かけています。
セックスにかける時間の３分の１～３分の２を前戯に費やしているといえるしょう。
次に割合が高いのは５～１０分、２０～４０分です。

出典：ラブコスメ：セックス平均時間や挿入時間の標準は？エッチの満足度が上がる長さとは…

TENGAヘルスケアが、２０１７年に２０～６０代の女性（４４９名）を対象に実施した調査によると、
挿入時間の平均は１１．２分でした。

出典：TENGA HEALTHCARE：セックスの理想の挿入時間は何分か？挿入時間から早漏／遅漏を考える
上記調査と本調査で、前戯と挿入に２１～３１分程度の時間をかけている方が多いことがわかります。

ちなみに、オランダ・イギリス・スペイン・トルコ・アメリカのカップル（５００組）を対象に実施した研究によると、
挿入時間の中央値は５．４分でした。平均値と中央値の違いに注意が必要です。

出典：National Library of Medicine：A multinational population survey of intravaginal ejaculation latency time

株式会社ナチュラルプランツが実施した上記調査によると、後戯の時間は５分未満が最多でした。
後戯を全くしない方もいるようです。
前戯・挿入に比べると、後戯にかける時間は短いといえるでしょう。

セックスにかける時間の中で、男性が最も気になるのは挿入時間ではないでしょうか。
上記調査の結果を見て、「早漏かも」「遅漏かも」などと感じている方がいるはずです。
参考に、遅漏と早漏の定義を紹介します。

早漏は、本人が意図していないにもかかわらず、いつも挿入前に射精してしまう、
挿入後１分以内に射精してしまう状態です。
ただし、医学界で共通理解を得ている明確な定義はありません。
挿入時間よりも本人がどのように感じているかが重要な意味をもちます。

したがって、挿入時間が１分以上であっても、本人が悩んでいれば早漏と考えることもできます。
早漏は、加齢の影響や心理的・精神的な問題などにより引き起こされます。

早漏は自分の意志で射精までの時間をコントロールできず、毎回女性が満足いかないうちに射精してしまうこと、本人またはパートナーが悩んでいる状態です。
重要なポイントは、望んでいないにもかかわらず射精してしまうことです。例えば、本人が１０分以上は射精せずにいたいと考えている場合、６～７分で射精しても早漏だと感じるでしょう。
あるいは、１分程度しか持続できなかった男性が５分程度まで持続できるようになれば早漏が治ったと感じるかもしれません。
自分の意志で射精までの時間をコントロールできず、本人またはパートナーが悩んでいる状態が重要なのです。
こちらの記事では早漏の原因と改善方法について詳しく解説した記事になります。あわせてご覧ください

早漏（PE）を引き起こす４つの原因と今日から取り組める改善方法

セックスにかける平均時間などを解説しました。
挿入時間に関する問題は、一人で抱え込んで悩みを大きくしてしまいがちです。
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