EDに有効なツボを紹介
以前よりも勃起しにくくなった、勃起はするもののすぐに萎えてしまうなどと感じている方は、EDに効果的といわれるツボを刺激するとよいでしょう。代表的なツボとして以下のものが挙げられます。また、睾丸マッサージについても紹介します。
三陰交
三陰交(さんいんこう)は、内側のくるぶしの最も高いポイントから指4本分ほど上に位置するツボです。厥陰(けついん)肝経・少陰腎経・太陰脾経の経路が交わる場所にあるため三陰交と呼ばれています。一般的には、更年期障害や生理不順など、婦人科系の悩みに用いられるツボです。一方で、男性の生殖機能にも関連すると考えられているため、EDにも使われています。
大赫
大赫(だいかく)は、ヘソから指4本分下の左右に位置するツボです。具体的には、中心から親指0.5本分ほどの場所にあります。中心に指をおいてその両脇にあるツボと考えればよいでしょう。大赫は、生殖器や泌尿器科の症状に使われるツボです。また、精力減退や不感症にも効果的とされています。目視しやすい場所にあるため、積極的に刺激するとよいでしょう。
中極
中極(ちゅうきょく)は、ヘソから親指4本分下に位置するツボです。大赫の中心に位置するツボといえます。泌尿器疾患に効果的とされているためEDにも使用されます。大赫と一緒に刺激しやすい点は魅力です。
気海
気海(きかい)は、ヘソから指2本分下に位置するツボです。心の働きが集まるところと考えられています。胃腸症状のほか、精力減退やEDなどに用いられています。性の悩み全般に使えるといわれるほど強力なツボです。勃起しにくくなったと感じている方は、刺激してみてはいかがでしょうか。
関元
関元(かんげん)は、ヘソから指4本分下に位置するツボです。大赫よりもやや上に位置します。関元の奥には、生命の源(原気)が集まる丹田があります。したがって、関元も精力減退やEDに用いられています。また、心身の疲労などにも効果を期待できるため、性行為を行う元気がないときにも刺激したいツボです。
曲骨
曲骨(きょくこつ)は、ヘソから親指の幅で親指5本分下に位置するツボです。つまり、恥骨の湾曲した部分に位置します。この特徴から曲骨と呼ばれているのです。曲骨は、EDや意図しない射精などに用いられています。
腎兪
腎兪(じんゆ)は、背骨から指2本分外側の左右に位置するツボです。高さは、腕をおろした状態で肘の位置になります。姿勢を正したときにやや凹んでいるところを探すとよいでしょう。腎兪は、停滞している精気の流れを整えると考えられています。したがって、EDに使われているツボです。また、早漏や遅漏にも効果的といわれています。
八髎穴
八髎穴(はちりょうけつ)は、仙骨のくぼみ部分にある上髎(じょうりょう)・次髎(じりょう)・中髎(ちゅうりょう)・下髎(げりょう)を指します。八髎の意味は、8つの骨の孔です。このことからわかる通り、上髎・次髎・中髎・下髎は左右に2カ所ずつあります。八髎穴は生殖器や自律神経と関係するためEDに用いられています。
睾丸マッサージ
ツボ以外では、睾丸マッサージもEDに用いられています。睾丸マッサージにより、性的刺激を加えられるうえ、血流の改善も期待できるからです。睾丸マッサージは、左右の睾丸をソフトタッチで弄ることで行います。裏筋や亀頭を一緒に刺激すると効果的です。頃合いを見図り、睾丸越しに陰茎の付け根あたりを優しく押すと勃起を促せます。睾丸マッサージは自分でも行なえますが、パートナーにしてもらうとより効果的です。悩みを共有している場合は、解決策のひとつとして試してみるとよいでしょう。
原因によってはマッサージが効かないことも
EDの原因はさまざまです。ケースによっては、ツボやマッサージで変化を実感できないことがあります。原因に合わせて対処することが重要といえるでしょう。
EDの基本的な原因は、何らかの理由で性的な刺激を受けても陰茎海綿体へ十分な血液が流れ込まないことや流れ込んだ血液を維持できないことです。このような状態を引き起こす理由は、大きく以下の4つに分かれます。
EDの種類 | 概要 |
---|---|
器質性ED | 血管障害や神経障害、内分泌機能の異常などで引き起こされるED。主な原因として動脈硬化が挙げられる。 |
心因性ED | 心理的な問題や精神的な問題で性的な興奮を上手く伝えられず引き起こされるED。主な原因として性行為に対する不安や仕事のストレスが挙げられる。 |
混合型ED | 器質性EDと心因性EDが絡み合い引き起こされるED。例えば、血管障害で勃起しなかった経験がきっかけとなって性行為への不安が高まり全く勃起しなくなるなどが考えられる。 |
薬剤性ED | 薬の副作用で引き起こされるED。降圧剤や抗うつ剤などにより引き起こされることがある。 |
器質性EDの背後には、何らかの病気やケガが隠れています。したがって、原因を特定して必要な治療を受けることが重要です。ただし、治療には時間がかかることが多く、治療によりEDが必ず改善するという保証もありません。器質性EDが疑われる場合は、原因の治療と並行して血液の流れを促す医薬品などを試してみるとよいでしょう。
心因性EDの主な原因は、仕事や家庭のストレス、経験の少なさからくる性行為への不安などです。したがって、心理的な負担を軽減することが重要です。例えば、仕事から離れて趣味に没頭できる時間を作る、パートナーに性行為に対する不安を打ち明けて受け入れてもらうなどが考えられます。性行為に対する不安が強い場合は、血流を改善する医薬品などの利用も効果的といわれています。医薬品のサポートを受けつつ成功体験を積むことで自信をもてるようになるからです。まずはストレスや不安の解消に努めて、必要に応じて医薬品の利用を検討するとよいでしょう。
薬剤性EDは、服用する薬剤を見直すことで改善できる可能性があります。ただし、勝手に服用をやめると、治療中の病気が悪化してしまうかもしれません。薬剤を見直したい場合は、主治医に必ず相談しましょう。
ED(勃起不全)の年齢層別の対処法
EDは満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態が持続または再発することなどを指すことです。こちらの記事では、EDの原因、対処法などを紹介しています。 あわせてご覧ください。
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ED(勃起不全)の年齢層別原因と基本の対処法
ED対策にはマッサージだけでなく筋トレも有効
EDの対策にはマッサージ以外に筋トレもおすすめです。
EDの原因にもなる運動不足・肥満の予防として有効であり、勃起に関わる筋肉を鍛えることでEDの改善につながる可能性があります。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
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筋トレでEDを予防できる理由と勃起力の維持におすすめしたい筋トレ
薬局でサプリや医薬品を利用する手段もある
EDに悩む男性が試してみたいツボやマッサージについて解説しました。一般的には、三陰交・大赫・中極などのツボや睾丸マッサージが用いられています。何らかの対策をお探しの方には、セルフケアに取り入れてみることをおすすめします。ただし、すべてのEDをツボやマッサージで改善できるわけではありません。基本的には、原因に合わせて対処することが重要です。器質性ED、心因性EDとも、陰茎への血流を促す医薬品や男性ホルモン剤などは効果的と考えられています。ツボやマッサージと医薬品を併用してもよいでしょう。
あかひげ薬局は、精力剤に特化した薬局です。男性の悩みをサポートする医薬品やサプリを多数揃えています。夜の悩みにお困りの方は、あかひげ薬局に相談してみてはいかがでしょうか。
内原 茂樹 / Uchihara Shigeki
株式会社ワン・ツー創業者
あかひげ薬局創業者
<略歴>
芳香園製薬に入社し、各地支店長を歴任したのちに、独立。
1987年に愛知県名古屋市に精力剤専門店あかひげ薬局を創設。
数多くのTV・ラジオ番組に出演
「おとなの子守唄」「艶々ナイト」「今夜もハッスル」などに出演。
<主な著書>
「中高年のための気持ちいいセックス」(1997年10月、現代書林)
「誰にも聞けなかった精力剤完全ガイド」(2001年3月、現代書林)
<メディア>
・艶々ナイト(テレビ埼玉)
・今夜もハッスル(サンテレビ) 等