マイクロペニスとは
まず、マイクロペニスとは何かから説明していきましょう。
マイクロペニスとは、正常な形をしていながらも異常に小さい大きさのペニスを指します。
男性の自尊心に影響を与えたり、性行為に支障をきたしたりする場合があるため、治療が必要な場合も少なくありません。
治療法には、ホルモン療法や外科手術などがありますが、治療効果は個人差があります。
また、精神的なケアや性教育の面からも、適切な対応が必要です。
ここからは、さらに以下の2つの観点からマイクロペニスについて深掘りしていきます。
- マイクロペニスの基準
- マイクロペニスの割合
それぞれ確認してください。
マイクロペニスの基準
マイクロペニスの基準は、標準的な陰茎の長さよりも明らかに小さい陰茎を指します。
国や研究者によって基準は異なりますが、一般的には以下の基準とされることが多いです。
- 生後6ヶ月の男児で陰茎が2.6cm未満の場合
- 生後1歳6ヶ月の男児で陰茎が2.8cm未満の場合
- 3歳児の男児で陰茎が3.0cm未満の場合
マイクロペニスの治療には、ホルモン補充療法やペニス増大手術などがありますが、治療の効果には個人差があります。
マイクロペニスの割合
マイクロペニスは、全体的に見て比較的稀な状態とされています。
UCL(University College London)のデイビッド医師が2004年に発表したデータによると、生まれた男児のうち0.6%程度がマイクロペニスとされています。
さらに、マイクロペニスと診断される割合は、異常な性分化(性器の発生が正常でないことによって男女の両方の性器が混合した状態となる場合)や、遺伝的な疾患といった特定の原因によって高くなることが知られています。
ただし、最近の研究では食生活などの後天的な影響も指摘されており、割合は今後も変動する可能性があります。
マイクロペニスになる原因
そもそも、なぜマイクロペニスになるのでしょうか。
ここからは、考えられる原因を3つ紹介します。
- 遺伝
- 肥満
- 男性ホルモンの不足
それぞれ解説していきます。
原因①遺伝
マイクロペニスは、遺伝的要因も原因のひとつとして挙げられます。
具体的には、男児の陰茎の発育に必要なホルモンであるテストステロンの欠乏が原因となって発症することが多いとされています。
テストステロンは、胎児期から思春期までの男性の発育や成長に関わる重要なホルモンであり、遺伝的にテストステロンの欠乏がある場合は、陰茎の発育に問題が生じる可能性があります。
また、母親が遺伝的な条件を持ち、自身の子供に遺伝する形でマイクロペニスが発症することもあります。
ただし、遺伝的要因以外にも、環境的要因や疾患などが原因となることもあるため、マイクロペニスの原因は複雑であるといえます。
原因②肥満
肥満も、マイクロペニスの原因のひとつです。
肥満によって体内の脂肪組織が増加することで、テストステロンを生産する細胞が押しやられ、テストステロンの分泌が減少してしまうためです。
これによって、陰茎の成長に必要なホルモンが不足し、小さな陰茎が発育してしまうことが考えられます。
さらに、肥満によって血流が悪くなり、男性器の発育に必要な栄養素が運ばれにくくなるため、発育不全の原因になることもあります。
原因③男性ホルモンの不足
マイクロペニスの原因として、男性ホルモンの不足も考えられます。
陰茎の発育には、男性ホルモンであるテストステロンが必要ですが、胎児期や新生児期の時期に十分に分泌されなかったり、病気などで不足したりした場合には、陰茎の成長が妨げられマイクロペニスになる可能性があります。
マイクロペニスのデメリット
ここからは、マイクロペニスが抱える具体的なデメリットについて解説していきます。
- 自信を失う
- 性交渉に満足できない
- 包茎になりやすい
それぞれ見ていきましょう。
デメリット①自信を失う
マイクロペニスは、男性の自尊心や自信に大きな影響を与えることがあります。
小さいことでコンプレックスを抱くことは、何歳になっても辛いものですが、陰茎のサイズというのは男性にとって非常に重要な要素のひとつです。
そのため、マイクロペニスを抱える人は性的自信を失い、時間がたってもパートナーを性的に満足させられないと考えてしまい、、ストレスや不安を感じることがあります。
それにより、自己嫌悪や罪悪感、孤独感などの感情を抱えることもあるため、精神的な負担が大きくなります。
これらの感情は、治療やカウンセリングなどを通じて軽減できますが、極端な場合はうつ病や自殺願望などの重症化もあるため、早期に専門医に相談することが必要です。
デメリット②性交渉に満足できない
マイクロペニスの場合、陰茎の小ささが原因で性交時に相手の体に入りにくかったり、刺激が足りなくて満足できなかったりすることがあります。
そのため、自信を失ったり不安になったりすることもあるかもしれません。
また、性的な快感を得るためには、テクニックや愛情表現、コミュニケーションなどさまざまな要素が必要であり、単に陰茎が小さいだけで性交渉に満足できないということはありません。
しかし、マイクロペニスが原因でセックスライフに悩んでいる方が多いのも事実。
まずはカウンセリングや専門医の受診から考えてみることも重要です。
デメリット③包茎になりやすい
マイクロペニスの男性は、包皮が相対的に大きくなり陰茎を覆う傾向があります。
このため包茎になりやすく、性行為の際にトラブルが起こりえます。
とくに包皮が硬く短い場合は、包皮が陰茎の先端部分に引っ張られ、痛みや損傷の原因となることがあります。
また、包皮を正常に剥くことができないため、陰茎の清潔を保つことができず、炎症や感染症のリスクが高まります。
包茎を解消するための手術はありますが、マイクロペニスの場合は手術によってさらに小さくなる可能性もあるため、注意が必要です。
マイクロペニスの改善方法
最後に、マイクロペニスの改善方法を4つ紹介します。
簡単に試せるものもあるので、ぜひ検討してみてください。
- サプリメント
- 男性ホルモン補充療法
- 形成手術(長茎術)
- テストステロン治療
それぞれ確認してください。
方法①サプリメント
マイクロペニスの改善方法のひとつとして、サプリメントの摂取が挙げられます。
一部のサプリメントには陰茎の血流を改善させる成分が含まれており、陰茎のサイズや勃起力を向上させることができます。
また、身体の代謝機能を改善して、性ホルモンの分泌を促進する成分が含まれているものもあります。
ただし、サプリメントの種類や効果は個人差があり、劇的な効果を期待することはできません。
また、摂取する前に医師の意見を聞くことが重要で、過剰な摂取や副作用の発生を防ぐことが必要です。
さらに、サプリメントだけに頼らず、健康的な生活習慣を維持することが大切です。
方法②男性ホルモン補充療法
男性ホルモン補充療法は、男性ホルモンの不足を補うことによってマイクロペニスを改善する方法です。
男性ホルモンであるテストステロンは、陰茎の成長に重要な役割を果たします。
マイクロペニスの原因が男性ホルモンの不足による場合、テストステロン補充療法によって改善できます。
ただし、男性ホルモン補充療法には副作用があるため、適切な診断・治療計画のもとで行われる必要があります。
方法③形成手術(長茎術)
マイクロペニスの改善方法のひとつとして、形成手術もあります。
なかでももっとも一般的な方法は長茎術です。
手術費用は35〜45万円ほど。
手術は麻酔下で行われ、手術後は術後の経過観察が必要です。
また、手術には当然失敗するリスクもありますし、手術による感染症や過剰な出血なども起こりえます。
そのため、手術を受ける際は詳しくリスクを確認し、専門医に相談することが必要です。
方法④テストステロン治療
マイクロペニスの原因のひとつである低テストステロン血症を治療する方法のひとつに、テストステロン治療があります。
テストステロンは、男性の性的成熟や筋肉量維持などに重要な男性ホルモンです。
治療法としては、注射を用いて皮膚から体内へ吸収させるものが一般的。
ただし、テストステロン治療を行う前には、適切な検査やカウンセリングを受け、治療のリスクや副作用などについて詳しく説明を受けることが重要です。
また、テストステロン治療は何度かに分けられて行うため、数度の通院が必要になります。
マイクロペニスでお困りの方はあかひげ薬局でご相談ください
今回は、マイクロペニスについて解説してきました。
基本的にマイクロペニスは先天的なものですが、肥満などの後天的な原因がある場合もあります。
サプリメントや手術などによって改善できるため、リスクや気軽さとのバランスを加味して方法を選んでみてください。
マイクロペニスで悩んでいる方は、あかひげ薬局で相談してみることをおすすめします。
内原 茂樹 / Uchihara Shigeki
株式会社ワン・ツー創業者
あかひげ薬局創業者
<略歴>
芳香園製薬に入社し、各地支店長を歴任したのちに、独立。
1987年に愛知県名古屋市に精力剤専門店あかひげ薬局を創設。
数多くのTV・ラジオ番組に出演
「おとなの子守唄」「艶々ナイト」「今夜もハッスル」などに出演。
<主な著書>
「中高年のための気持ちいいセックス」(1997年10月、現代書林)
「誰にも聞けなかった精力剤完全ガイド」(2001年3月、現代書林)
<メディア>
・艶々ナイト(テレビ埼玉)
・今夜もハッスル(サンテレビ) 等