早漏改善における呼吸法の重要さ
性行為と呼吸には密接な関係があるといわれています。このことは、勃起と射精のメカニズムを考えると理解できます。勃起のメカニズムは次の通りです。
- 1.性的刺激で脳が興奮する
- 2.副交感神経を介してペニスに興奮が伝わる
- 3.ペニスで一酸化窒素が放出される
- 4.平滑筋が弛緩してペニスに大量の血液が流れ込む
以上のメカニズムからわかる通り、勃起は副交感神経が優位な状態で起こります。では、射精はどのようなメカニズムで起こるのでしょうか。
- 1.交感神経を介して刺激が伝わる
- 2.後部尿道に前立腺液、精嚢液などが放出される
- 3.逆流を防ぐため膀胱頸部が閉じる
- 4.球海面体筋・外括約筋などが収縮して精液が体外へ放出される
射精は交感神経が優位な状態で起こります。したがって、交感神経が優位にならないように注意することで、射精のタイミングをコントロールできる可能性があります。その方法としてあげられるのが呼吸です。
つまり、呼吸をコントロールすることで、射精のタイミングもコントロールできる可能性があるのです。
早漏改善における呼吸トレーニング方法
無意識で性行為をしていると、浅く短い呼吸になりがちです。
特に、興奮していると、この傾向は強くなります。
浅く短い呼吸は、交感神経が優位になりやすい呼吸です。
鼻から息を深く吸い込み、ゆっくりと時間をかけて息を吐くことで副交感神経が優位な状態を作りやすくなります。早漏を改善したい場合は、自慰をするときに次の呼吸法を意識するとよいでしょう。
- 1.息をすべて吐き出す
- 2.2~3秒程度かけて鼻から息を大きく吸い込む
- 3.4~6秒程度かけて口から息をゆっくりと吐きだす
- 4.1に戻り繰り返す
息を吸うときは、肺一杯あるいはお腹一杯になるように意識します。
普段の呼吸が浅い方はすぐに息を吐きたくなるかもしれませんが、しっかりと吸うことが重要です。
吸った息は、倍程度の時間をかけてゆっくりと口から吐き出します。口を小さく開けて、息を細く・長く吐き出すイメージで呼吸するとよいでしょう。
最後まで息を吐ききることがポイントです。以上の流れで呼吸を繰り返しつつ自慰を行います。
この呼吸法に慣れれば、性行為中も浅く短い呼吸になることを防ぎやすくなります。つまり、交感神経が優位になりやすい状態を防ぎやすくなるのです。また、リラックスした状態に導けるため、勃起力を高められる可能性がある点も見逃せません。性行為で不安や緊張を感じるときこそ、呼吸に意識を向けましょう。
▼こちらの記事では敏感性早漏について詳しく紹介した記事になります。
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早漏と呼吸の関係について解説しました。射精は交感神経が優位な状態で起こるため、性行為中は呼吸が浅く短くならないように注意することが重要です。
自慰をするときから、ゆっくりとした呼吸を心がけておくとよいでしょう。ただし、呼吸を意識しても射精のタイミングをコントロールできないケースは少なくありません。
意図しないタイミングで射精してしまう場合は、局所麻酔剤を配合した医薬品などを活用することもできます。興味のある方は、精力剤関連の専門薬局として35年以上の歴史があるあかひげ薬局までご相談ください。
内原 茂樹 / Uchihara Shigeki
株式会社ワン・ツー創業者
あかひげ薬局創業者
<略歴>
芳香園製薬に入社し、各地支店長を歴任したのちに、独立。
1987年に愛知県名古屋市に精力剤専門店あかひげ薬局を創設。
数多くのTV・ラジオ番組に出演
「おとなの子守唄」「艶々ナイト」「今夜もハッスル」などに出演。
<主な著書>
「中高年のための気持ちいいセックス」(1997年10月、現代書林)
「誰にも聞けなかった精力剤完全ガイド」(2001年3月、現代書林)
<メディア>
・艶々ナイト(テレビ埼玉)
・今夜もハッスル(サンテレビ) 等