EDの原因とは?
EDの原因は、主に以下の4つです。
- 器質性ED
- 心因性ED
- 混合性ED
- 薬剤性ED
原因を知ることで、効果的な治療が見つけられるでしょう。
一つずつ解説していきます。
器質性ED
器質性EDは、身体的な問題に起因します。
血管や神経の障害によって発生し得るもので、陰茎への血流の妨げが主な原因です。
具体的には「高血圧」「脂質異常症」「糖尿病」「神経系の障害」などが勃起機能に影響を与えます。
さらに、加齢に伴う血管の老化や動脈硬化なども、器質性EDを引き起こす要因に。
生活習慣病がEDに影響するケースも多く、日頃からの健康管理が重要です。
心因性ED
心因性EDは精神的な要因によって引き起こされます。
ストレス、不安、パートナーとの関係の問題が主な原因となり、性的な行為に対する不安やプレッシャーがEDを引き起こすのです。
また、幼少期のトラウマや抑圧された感情など、意識下の深層心理が影響することも。
その場合、治療はより複雑かつ長期にわたる可能性があります。
心因性EDの治療では、カウンセリングや薬物療法、パートナーとのコミュニケーションが効果的な場合が多いです。
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混合性ED
混合性EDは、器質性と心因性の両方の要因が、複雑に絡み合う形で勃起不全を引き起こす状態です。
混合性EDの場合、単一の原因を特定するのが難しく、身体的な問題と心理的な要因が同時に、あるいは相互に影響し合ってEDを引き起こしていると考えられます。
そのため、治療に際しては、両方の側面に焦点を当てたアプローチが必要になるでしょう。
混合性EDは単純な病態ではなく、さまざまな健康状態や生活習慣が影響するため、個々の状況に合わせた適切な治療計画が求められます。
薬剤性ED
薬剤性EDは、特定の医薬品の副作用によって引き起こされるEDです。
以下の薬剤は、薬剤性EDの原因となることが多いです。
- 精神神経薬
- 降圧剤
- ホルモン剤
- 抗潰瘍薬
- 脂質異常症治療薬
- 呼吸器官/アレルギー用剤
これらの薬剤は体内の特定の機能に作用し、その結果、性機能にも影響を及ぼす場合があるのです。
ただし、薬剤によるEDの疑いがある場合でも、患者自身での休薬や薬の変更は避けるべき。
病状の悪化につながる可能性があるため、常に主治医の判断と指導のもとで治療方針を決定してください。
薬剤性EDの場合、薬剤の見直しや代替治療が効果的な場合もありますが、医師との綿密な相談が不可欠です。
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ED改善に向けたセルフケア
EDは日常のセルフケアで改善される可能性があります。
主に以下6つが、代表的なセルフケアとなります。
- ストレスの解消
- 禁煙
- 禁酒
- 有酸素運動や筋トレ
- 減量
- 睡眠時間の確保
誰でもできる簡単な方法ばかりなので、一つずつチェックしていきましょう。
ストレスの解消
日々の生活におけるストレスは、EDの一因となることがあります。
ストレスを溜め込むことなく、心身の健康を保つために、ストレス解消の方法を見つけることが大切です。
例えば、屋外での日光浴や、読書、音楽鑑賞などがリラックスに役立つでしょう。
また、断捨離を通じて環境整備することもおすすめ。
趣味に没頭してストレスから逃れる時間を作るのも有効です。
さらに、家族や友人との会話は心の負担を軽減し、ED予防につながるでしょう。
心因性EDの場合、自己のストレス対策や規則正しい生活を試みることが改善の一歩となり、必要であればカウンセリングを受けるのも良い選択です。
禁煙
喫煙はEDを引き起こす要因の一つです。
禁煙によって勃起機能が改善されるケースがあり、特に若年層で軽症の場合、禁煙することでED改善が見られやすいです。
喫煙は血管へのダメージを引き起こす主な原因の一つであり、血管の健康は勃起機能に直結しているのです。
禁煙は、すでにED治療中の方にも効果的で、治療薬の効果を高め、症状の悪化を防ぐ効果が報告されています。
そのため、喫煙者であれば、禁煙を通じて勃起機能の改善を目指しましょう。
禁酒
EDを予防し、健康的な生活を送るには、適切なお酒の摂取量を意識しましょう。
過剰な飲酒は神経系やホルモンバランスに悪影響を与え、EDのリスクを高めてしまいます。
特に中高年の方はアルコールの代謝能力が低下しているため、節度ある飲酒を心掛けましょう。
厚生労働省が推奨する飲酒量は、純アルコールで1日20gまでが目安とされています。
ただし個人差があり、自分の体調や状況を考慮し、必要に応じて飲酒量を調整することが、EDの予防と改善につながるでしょう。
※参照元:厚生労働省(https://www.mhlw.go.jp/www1/topics/kenko21_11/b5.html)
有酸素運動や筋トレ
EDの予防と改善のためには、適度な運動を日常に取り入れましょう。
運動不足はEDのみならず、糖尿病や高血圧など生活習慣病の要因となり得ます。
そこで、有酸素運動と筋トレがおすすめでしょう。
ジョギングや水泳などの有酸素運動は、血流を改善し、EDリスクを低減する効果が期待されています。
また、下半身を強化する筋トレ、特にスクワットは、勃起機能をサポートする筋力を養うのに役立つでしょう。
運動は週に合計2時間半を目安にすると、EDのリスクが大幅に減少するとされています。
また、既にED治療薬を服用している場合でも、運動を併用することで治療効果が向上すると期待されています。
そのため、定期的な運動習慣は、ED改善のみならず全体的な健康増進に寄与するのです。
減量
体重管理はEDのリスクを軽減する重要な要素です。
肥満はEDを引き起こす要因の一つとされており、適切なダイエットによって体重を減らすことで、EDのリスクを低減させるだけでなく、改善にも寄与します。
特に、低糖質(ローカーボ)や低脂肪食はEDの改善に効果的とされています。
このような食事制限に加え、運動を加えることで、より勃起機能の改善が期待できるでしょう。
また、減量はEDの原因となる生活習慣病を予防する効果もあり、肥満傾向にある人には特に推奨されます。
睡眠時間の確保
睡眠は、EDの予防と改善において非常に重要な要素です。
睡眠不足は、テストステロンの分泌低下につながることで知られています。
テストステロンは男性の性欲や勃起機能に深く関わるホルモンであり、適切な睡眠の確保は、性機能の健全な維持に必須なのです。
海外の研究によれば、1週間の平均睡眠時間が5時間以下の場合、テストステロンの分泌量が10〜15%減少すると報告されています。
したがって、EDを予防し改善するためには、最低6時間、できれば7〜8時間の睡眠を目指しましょう。
良質な睡眠は全体的な健康状態の向上にも寄与し、多方面での恩恵が期待できます。
※参照元:UChicago Medical(https://www.uchicagomedicine.org/forefront/news/sleep-loss-lowers-testosterone-in-healthy-young-men)
EDが治るきっかけ
EDは、日常の行動や生活習慣を見直すことで治ることもあります。
主に以下の4つが、EDを治すきっかけになることが多いです。
- パートナーとの関係が良好になった
- コンプレックスを解消できた
- 運動不足を改善した
- 治療薬を使用した
一つずつ確認していきましょう。
パートナーとの関係が良好になった
EDの改善には、パートナーとの関係が非常に重要です。
パートナー間の緊張や不和は、精神的なストレスとなり、EDを引き起こす原因となるのです。
悩みの根源に対処し、問題を解決することで、EDの症状が自然と改善する可能性が高まります。
パートナーとのわだかまりを解消し、お互いの期待に応える関係を築けると、ED改善に近づくでしょう。
例えば、EDについて正直にパートナーに打ち明け、相互理解とサポートのもとで関係を築きましょう。
コンプレックスを解消できた
ペニスに関するコンプレックスの解消も、EDの改善に大きく寄与します。
包茎やサイズに対する不安は、性行為における自信の喪失につながります。
これらのコンプレックスを解消することで、性行為における不安が軽減され、男性としての自信が回復するでしょう。
手術などの医療的介入により悩みが解消された場合、性行為中や公共の場での堂々とした振る舞いが可能になり、EDの改善につながるとされています。
自身の身体に対する満足感が、EDの改善に直結するのです。
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運動不足を改善した
運動不足と肥満は、EDの発症に密接に関連しています。
運動不足は肥満や生活習慣病を引き起こし、それにより血管の健康状態が悪化。
神経機能も低下する原因となります。
実際に、ウォーキング、ランニング、水泳などの有酸素運動を取り入れた結果、運動不足が改善され、EDの症状が軽減または解消されたケースが多いのです。
また、無酸素運動である筋トレも、基礎体力の向上、血流の改善、男性ホルモンの増加といった効果によって、EDの改善に関係します。
運動を継続するには、気軽にできる運動を選ぶことがコツ。
ただし基礎疾患がある場合は、運動開始前に医師との相談が必要です。
治療薬を使用した
EDが改善される大きなきっかけの一つに、ED治療薬の使用が挙げられます。
多くの国々で有効性と安全性に関するデータが報告されており、日本でも主要なED治療薬が医療機関から処方されています。
代表的なED治療薬は、以下の通りです。
- バイアグラ
- レビトラ
- シアリス
これらの薬を服用することで、勃起力が向上し、EDの症状が改善されたケースがあります。
ED改善はまずセルフケアを実践しよう
いかがでしたでしょうか。
この記事では、EDの原因とセルフケアの方法、さらにEDが改善されるきっかけについて解説しました。
EDの原因は器質性、心因性、混合性、薬剤性と多岐にわたり、それぞれの状況に応じたセルフケアが存在します。
具体的にはストレスの解消、禁煙・禁酒、適度な運動、良質な睡眠など、日常生活の中で取り組める方法ばかり。
また、パートナーとの良好な関係やコンプレックスの克服、適切な治療薬の使用も、ED改善の大きなきっかけとなるでしょう。
あかひげ薬局は、EDの改善を目指す薬局として、関連商品を豊富に取り揃えています。
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内原 茂樹 / Uchihara Shigeki
株式会社ワン・ツー創業者
あかひげ薬局創業者
<略歴>
芳香園製薬に入社し、各地支店長を歴任したのちに、独立。
1987年に愛知県名古屋市に精力剤専門店あかひげ薬局を創設。
数多くのTV・ラジオ番組に出演
「おとなの子守唄」「艶々ナイト」「今夜もハッスル」などに出演。
<主な著書>
「中高年のための気持ちいいセックス」(1997年10月、現代書林)
「誰にも聞けなかった精力剤完全ガイド」(2001年3月、現代書林)
<メディア>
・艶々ナイト(テレビ埼玉)
・今夜もハッスル(サンテレビ) 等