セックスにおける平均時間は?
プライベートな行為である性行為の平均時間(体に触れあってから終わるまでの時間)どのくらいの時間が費やされるのでしょうか。
通常、仲の良い友人の間でさえこの話題には触れないため、明確なデータを得るのは困難です。そこで参考になるのが、「ジャパン・セックスサーベイ2020」のデータです。この調査は20〜69歳までの日本人男女5,029人を対象に行われ、インターネットを通じて性行為の実態について詳細に調べています。
性行為の平均所要時間について、どのような結果が出ているのか見ていきましょう。
本調査で明らかになったセックスにかける平均時間は、男性31.0分・女性29.1分です。男女とも、年齢を重ねるほどセックスにかける時間は短くなっています。
具体的には、次の通りです。
【年齢別セックスにかける平均時間】
年代 | 男性 | 女性 |
20代 | 34.5分 | 34.8分 |
30代 | 32.6分 | 32.4分 |
40代 | 31.4分 | 29.2分 |
50代 | 31.1分 | 27.0分 |
60代 | 27.7分 | 25.4分 |
引用元:【ジェクス】ジャパン・セックスサーベイ2020調査結果報告書
この調査によれば、男性のセックスにかける平均時間は31.0分、女性の場合は29.1分となっています。
さらに、年齢が上がるにつれてこの時間は短縮される傾向があることが分かります。
たとえば、若い層ではこの時間が長く、年齢を重ねると短くなるのです。一方、NHKが1999年に実施した「日本人の性行動・性意識」調査では、セックスに費やす平均時間が33分であったと報告されています。
これを参考にすると、日本人のセックスにかける時間は、過去20年以上にわたってあまり変化していないことが示されています。この点は、現代の生活習慣や価値観が変わっても、一部の行動パターンは維持されていると考えることができるでしょう。
セックスの各場面にかける時間の割合
セックスの各段階で費やす時間の分布について見てみましょう。
通常、セックスは前戯、挿入、そして後戯の3つの部分から構成されます。
それぞれの場面にどれだけの時間を割いているのかは、個人差が大きいです。しかし、一般的な傾向を把握することは可能でしょう。
データ引用元:株式会社アルファメイルによる「性行為にかける時間についての調査」
前戯
前戯にどれくらいの時間を費やすべきかについて、多くの人が「もっと時間をかけてほしい」と感じています。実際のところ、前戯に費やされる時間はどの程度でしょうか。
ほとんどのケースでは、1分未満で前戯を終える人は1%に過ぎませんし、1時間以上かける人もわずか0.2%です。意外に思われるかもしれませんが、前戯を10分以内に終える人が全体の34%もいるのです。この数字を見ると、「もっと丁寧に」という声が、特にこの層に対して発せられていることがうかがえます。
その一方で、最も一般的なのは「15分以内」で、これが全体の29%を占めています。多くの場合、10分から15分は前戯にかけるべき最低限の時間と言えるでしょう。さらに、95%の人が30分以内に前戯を終えていることから、長くても30分が一つの上限と考えられます。
これらの結果から平均してみると、10分から30分の間でパートナーの反応を見極めながら前戯を進めるのが、一般的には満足のいくアプローチと言えるでしょう。
挿入
挿入時間に関する興味深いデータがあります。多くの人が「早すぎるのではないか」「長すぎるのが好きではない」といったことを気にしているかもしれません。
調査結果によると、挿入時間が10分以内と答えた人が最も多いという事実です。さらに1分以内や5分以内を合わせると、約34%の人が該当します。
アダルトビデオで見るような長時間行為が一般的だと感じるかもしれませんが、実際には多くの人が比較的短時間で終了していることがわかります。10分程度で終わってしまうことを気にする人もいますが、これは一般的な挿入時間ですので、自信を持っても良いでしょう。5分以内に終わってしまう人は全体の12.8%で、少し少ないですが、5分間持続することを目標にすると良いかもしれません。
一方、10分以内に次いで多いのが20分以内で、これは全体の19%を占めています。この範囲が多くの人にとっての一般的なセックスの挿入時間でしょう。20分を超えると、多くの人が「普通よりは長い」と感じる可能性があります。遅漏の方は、20分以内で完成することを目指して練習することをおすすめします。
後戯
セックス後の後戯に費やす時間については、回答者の半数以上が10分以内であることが明らかになりました。
さらに詳細を見ると、5分以内に終わる人も4人に1人はいるなど、「短めのピロートーク」が一般的な傾向といえます。
また、30分以内にピロートークを終えるケースが全体の89%を占めていることから、とくに話し好きのパートナーでない限り、およそ30分以内が適切な目安だと考えられます。
女性の理想の挿入時間
調査結果によると、女性が理想とする挿入時間と実際の挿入時間には大きな差異はないことが明らかになりました。
平均値で見ると、実際の挿入時間は11.2分、理想の挿入時間は9.7分と、ほぼ同等の数値が示されています。
興味深いのは、女性の理想の挿入時間について詳細に見ると、「10分」が最も多く(20.9%)、次いで「5分」(18.9%)、「1分未満」(12.9%)と、約半数(46.8%)の女性が5分以下を希望していることです。一方で、30分以上を希望する女性は少数派(8.0%)に過ぎません。
このデータからは、多くの女性は比較的短い時間の挿入を望んでいることが分かります。したがって、男性が早漏を気にし過ぎる必要はないかもしれません。
ただし、30分以上を希望する女性も一定数いるため、相手とよく話し合うことが重要です。
挿入時間に関する男女の考え方の違い
男女には、セックスの長さに対する考え方に違いがあることが分かっています。一般的に男性は、セックスの時間が長いほど良いと考える傾向にあります。一方で女性は、挿入時間が長くなくても構わないと感じていることが多いようです。
女性の多くは、5分から10分程度の挿入時間で満足しており、15分以上の長時間挿入を求めていないことが分かっています。女性にとってはむしろ、前戯や後戯といった、挿入以外の行為が重要視されるのが一般的です。また、セックスの挿入時間が30分以上になると痛みを感じる女性もいます。
このような男女の認識の違いを理解しておくことが大切です。
遅漏・早漏の定義とは?
セックスにかける時間の中で、男性が最も気になるのは挿入時間ではないでしょうか。
上記調査の結果を見て、「早漏かも」「遅漏かも」などと感じている方がいるはずです。
参考に、遅漏と早漏の定義を紹介します。
遅漏とは
遅漏は、本人が意図していないにもかかわらず、
性行為中になかなか射精できない状態あるいは射精できない状態です。
挿入時間に関する明確な定義はありません。
遅漏は、心理的・精神的な問題、誤ったマスターベーション、病気やケガの影響などで引き起こされます。
遅漏の原因と対処法については下記をご覧ください。
>>>関連記事
遅漏になる原因と改善方法を解説
早漏とは
早漏は、本人が意図していないにもかかわらず、いつも挿入前に射精してしまう、
挿入後1分以内に射精してしまう状態です。
ただし、医学界で共通理解を得ている明確な定義はありません。
挿入時間よりも本人がどのように感じているかが重要な意味をもちます。
したがって、挿入時間が1分以上であっても、本人が悩んでいれば早漏と考えることもできます。
早漏は、加齢の影響や心理的・精神的な問題などにより引き起こされます。
下記では早漏の定義と対処法についてより詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
>>>関連記事
早漏になる原因と改善方法を解説
遅漏・早漏のセルフチェック方法
早漏や遅漏の程度を把握するための簡単なセルフチェック方法をご紹介します。
早漏の自己評価には以下の5つの項目を確認しましょう。
- 腟内挿入中、射精を遅らせるのは困難ですか?
- 腟内挿入中、望む前に射精してしまう割合はどの程度ですか?
- 腟内挿入中、弱い刺激で射精してしまう割合はどの程度ですか?
- 望むタイミングより早く射精してしまうことにストレスを感じていますか?
- 早漏であることで、パートナーが性的に不満を感じている可能性について、どの程度心配していますか?
一方、遅漏の自己評価には以下の5つの項目を確認しましょう。
- 腟内で射精するのはどのくらい困難ですか?
- 腟内で射精できる割合はどれくらいですか?
- 腟内で射精したいタイミングで射精できる割合はどれくらいですか?
- 腟内で射精したいタイミングで射精できないことにストレスを感じていますか?
- 腟内で射精できないことや挿入時間が長いことで、パートナーを不満や不快にさせていると心配していますか?
この簡単なセルフチェックで、早漏や遅漏の程度を把握できます。
気になる方は、ぜひ試してみてください。
射精時間でお悩みの方はあかひげ薬局にご相談ください
セックスにかける平均時間などを解説しました。
挿入時間に関する問題は、一人で抱え込んで悩みを大きくしてしまいがちです。
お悩みの方は、35年以上の歴史があり、精力剤専門の男女精力剤専門店のあかひげ薬局までご相談ください。
内原 茂樹 / Uchihara Shigeki
株式会社ワン・ツー創業者
あかひげ薬局創業者
<略歴>
芳香園製薬に入社し、各地支店長を歴任したのちに、独立。
1987年に愛知県名古屋市に精力剤専門店あかひげ薬局を創設。
数多くのTV・ラジオ番組に出演
「おとなの子守唄」「艶々ナイト」「今夜もハッスル」などに出演。
<主な著書>
「中高年のための気持ちいいセックス」(1997年10月、現代書林)
「誰にも聞けなかった精力剤完全ガイド」(2001年3月、現代書林)
<メディア>
・艶々ナイト(テレビ埼玉)
・今夜もハッスル(サンテレビ) 等