早漏になる原因と改善方法を解説

まずは、早漏の定義から解説していきます。
早漏とは、性行為で次の問題のいずれかが生じている状態です。

• 挿入すると1分以内に射精する状態が続く状態
• 挿入前に射精してしまう状態が続く状態
• 射精までの時間を自分の意志で調整できない状態
• わずかな性的刺激に反応してしまうため、本人が意図していないにもかかわらず射精してしまう状態

ちなみに、挿入時間が1分以上であっても、本人がすぐに射精してしまうことに悩んでいる場合は早漏といえます。

ここまで、早漏とは何かを解説してきました。
しかし、早漏はいくつかの種類に分けられます。
それぞれ原因や特徴が違うので、以下の3つについて確認していってください。

• 敏感性早漏
• 衰弱性早漏
• 心因性早漏

順に説明していきます。

敏感性早漏は、勃起したペニスが刺激に敏感で、射精を制御する力が不十分なため、性的刺激に対して短時間で射精してしまう状態です。
必ずしも性的経験が少ない人に限らず、誰にでも発生しうる症状であり、ストレスや不安、過度の興奮や刺激が原因とされています。
治療法としては、性行為に対する理解とコミュニケーション、性行為前のリラックス法やマスターベーションの方法の改善、遅漏治療薬の使用などがあります。
ただし、症状が長期化する場合は、専門医の診断と治療が必要です。

衰弱性早漏は、通常の時間よりもかなり長い時間をかけた性行為でも射精が遅れるか、射精がまったくできない状態を指します。
これは、精力が衰え、勃起力が弱くなっているため、十分な刺激を受けていても射精までの時間がかかるという状態です。ただし、精神的なストレスや疲れ、病気の影響などによっても生じる可能性があります。治療には、ストレスを減らすことや、生活習慣の改善、薬物療法などが用いられます。

心因性早漏は、心理的要因によって引き起こされる早漏のことで、性的興奮や性的なシチュエーションの想像で勃起や射精に至ります。
たとえば、初めての性行為や相手への緊張、関係の問題などが影響して発生することがあります。
性行為に関する過去のトラウマが影響していることもあり、治療には心理的なアプローチが必要です。
具体的な治療法としては、カウンセリングや認知行動療法、リラクセーション法などがあります。
また、薬物治療も行われる場合があります。

早漏を問題視する方は多いものの、具体的なデメリットを知っている方はそこまで多くありません。
ここでは、以下の3つのデメリットについて解説します。

• 自信を失う
• 性交渉に満足できない
• パートナー関係の悪化につながる

それぞれ確認してください。

早漏に苦しんでいる人は、自分自身やパートナーに対して自信を失うことがあります。
性的な快楽を与えたり受けたりすることができなかったり、性行為の時間が短すぎたりする恐怖心があるためです。
また、この問題が長期にわたる場合、自信の低下に加えて、抑うつ症状や不安、自己嫌悪、パートナーとの関係問題につながることがあります。
早漏に苦しんでいる人は、自分自身やパートナーとのコミュニケーションを通じて解決策を見つけ、自信を回復することが重要です。

早漏は、性行為の時間が短くなるため、充分な快感や満足感を得ることができません。
また、相手も満足しない可能性があります。
このような状況が続くと、性的な不満や不満足感がたまり、心理的なストレスを引き起こすことにつながります。
このように、早漏は、パートナーとの性行為の質を低下させ、性的な満足感に影響を与えることがあるため、早めに対処することが重要です。

早漏に悩む人は、パートナーに対して不安や焦りを感じることがあります。
長い時間の性行為ができないため、パートナーから不満や不快感を受けたり、愛情や信頼関係が崩れてしまうこともあります。
また、パートナーが自分を避けるようになったり、対象をほかの人に移したりすることもあるため、関係悪化につながることがあります。

そもそも、早漏の原因は何でしょうか。
基本的には以下の3つのいずれかが考えられます。

• ストレスやプレッシャー
• 性交渉の経験が少ない
• 包茎で刺激に慣れていない

それぞれ解説していきます。

ストレスやプレッシャーは、人間の心身に大きな影響を与えます。
仕事や人間関係のストレス、性交時に過剰な期待や不安を持つことで、早漏の原因になることがあります。
また、過去に性的なトラウマや失敗体験がある場合も、プレッシャーによる早漏の原因として考えられます。
ストレスやプレッシャーを適切にコントロールし、リラックスすることが早漏改善につながります。

性交渉の経験が少ない場合、性的な刺激に対する感度が高く、興奮が高まりやすくなります。
そのため、早く射精してしまうことがあるとされています。
また、性的な知識や技術を知らない場合、性交時に緊張したりプレッシャーを感じたりすることがあるため、早漏になることがあります。
性交渉の経験が少ない人は、自分とパートナーの体や性的な反応について学ぶことが大切です。

包茎は、陰茎が包皮で覆われたままである状態を指し、刺激に対する抵抗力が低くなります。
そのため、性交中の刺激に対して敏感になり、早漏につながることがあります。
包茎の場合、手術によって包皮を切除することで、普段の感度を高め、早漏の改善につながる場合があります。
しかし、手術にはリスクもあるため、医師の判断により必要性や適否を判断する必要があります。

原因がわかったところで、ここからは早漏の改善方法を4つ紹介します。

• カウンセリングを受ける
• 厚いコンドームを使用する
• ED治療薬を服用する
• 包茎を治療する

それぞれ解説していきます。

早漏の改善には、心理的な問題を解決することが大切です。
そのため、カウンセリングを受けることが有効な方法とされています。
カウンセリングでは、自己嫌悪や不安、ストレスの原因を特定し、解決策を見つけるお手伝いをします。
また、相談員は、テクニックやアドバイスを提供することで、早漏の改善を促すこともできます。
カウンセリングには、個人セッションやカップルセッションがあります。
カウンセリングは、早漏の克服に向けた自信や自尊心を向上させ、良好な性生活を取り戻すための重要な方法となります。

早漏の原因として、過剰な性的興奮や敏感な陰茎神経などが挙げられます。
そのため、性的刺激を制限するために厚手のコンドームを使用することで、刺激を和らげ、射精を遅らせることができます。
また、コンドームは性感染症や妊娠予防としても有効なので、二重の効果が期待できます。ただし、コンドーム自体が合わない場合は、逆に感度が増して早漏を悪化させる可能性もあるので、自分に合うコンドームを選ぶことが必要です。

ED治療薬には、早漏改善に効果があるものがあります。
具体的には、シルデナフィル、バルデナフィル、タダラフィルなどがあります。
これらの薬剤は、勃起を促進する働きがあるため、逆に勃起を抑制しているとされる早漏の改善にも役立つと考えられています。
しかし、効果には個人差があり副作用や相性の問題もあるため、医師の指導を受けて適切に使用する必要があります。
また、服用前に薬剤の作用と副作用について十分な理解が必要です。

包茎は、亀頭を覆う包皮が割れない、引っ張れない状態を指します。
包茎は早漏の原因のひとつとして挙げられており、包茎を治療することで早漏の改善が期待されます。
包茎の治療には手術が有効で、手術により包皮を切除することで問題を解決できます。
手術後は、傷口の治癒に時間がかかったり、一時的な違和感があったりすることもありますが、手術を受けることで性生活の改善が期待できます。
包茎に悩んでいるなら、まずは専門医に相談し、適切な治療方法を選びましょう。

最後に、早漏を防ぐトレーニングを3つ紹介します。

• ケーゲル体操
• スクイーズ法
• セマンズ法

それぞれ方法を解説していきます。
どれも簡単に試せるトレーニングなので、ぜひ最後までご覧ください。

ケーゲル体操は、骨盤底筋群を鍛えるトレーニングで、早漏の改善に効果があります。
骨盤底筋群を強化することで、勃起力が向上し、射精をコントロールしやすくなります。
手順は以下の通りです。

1. 途中で排尿を止めることで、骨盤底筋を締める感覚を知る
2. 骨盤底筋を締めて、5秒間収縮させ、それから5秒間緩める
3. 手順2を4〜5回繰り返す（徐々に収縮と弛緩の時間を10秒まで伸ばす）
4. 腹部・太もも・尻の筋肉を使わないように骨盤底筋を締めることに集中する
5. 1日に10回の反復を3セット以上行う

以上は、日常的に骨盤底筋を締める感覚を意識して、筋肉を鍛えることで効果を得られます。
また、ケーゲルボールやケーゲルエクササイズ機器などの用具を利用することで、より効率的にトレーニングを行うことができます。

スクイーズ法の手順は以下の通りです。

• 手順A
1. パートナーが彼氏・夫のペニスをしごきます
2. 射精しそうになったらペニスを絞るように圧迫します
3. 高ぶりがおさまったら再びペニスをしごきます
4. 1〜3を繰り返し、射精時間をコントロールします
5. 射精時間をコントロールできるようになったら次の段階（手順B）へ移ります
• 手順B
1. 手順Aのトレーニングを2～3回程度行います
2. 女性上位で挿入して、動かずにそのままの状態をキープします
3. 射精しそうになったらペニスを抜いて手で絞るように圧迫します
4. 高ぶりがおさまったら再びペニスを挿入します
5. 1～4を繰り返し、射精時間をコントロールします
6. 手順Bでも射精時間をコントロールできるようになれば次の段階へ移ります
• 手順C
1. 手順Aのトレーニングを2～3回程度行います
2. 女性上位で挿入して、腰を動かします
3. 射精しそうになったらペニスを抜いて手で絞るように圧迫します
4. 高ぶりがおさまったら再びペニスを挿入します
5. 1～4を繰り返し、射精時間をコントロールします
6. 慣れるまで腰を動かすのは男性だけにし、この方法で射精時間をコントロールできるようになれば、体位を変更してトレーニングを進めます

セマンズ法は、勃起時にコントロールをすることで早漏を改善するトレーニングです。
射精する瞬間を意識し、勃起した状態で1分間静止して、それを何度か繰り返すことで、徐々に性交時間を延ばすことができます。
また、呼吸法やリラックス法を取り入れ、精神的なコントロールも同時に行うことで、より効果的に早漏の改善ができます。
ただし、自己判断でトレーニングを行うと問題が生じる場合があるので、あらかじめ医師や専門家に相談することが大切です。

今回は、早漏の定義と早漏対策について解説しました。
もっともおすすめなのは、今回紹介した方法を複合的に行うことです。
グッズや薬のサポートを受けながら、トレーニングと成功体験を積むことで、自信を持てるようになるでしょう。
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