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中折れは精力剤で治せる?そのほかの対処法とともに解説

投稿日:2024年9月26日 / 更新日:2024年9月26日

性行為中に中折れした経験はありませんか?一度中折れしてしまうと、次も中折れしてしまうのではないかと不安に感じてしまったり、パートナーとの関係性にまで影響を与えたりする場合もあるかもしれません。そのため、精力剤で中折れを治せないのか気になっている方もいらっしゃるでしょう。

本記事では、精力剤によって中折れを治せるのかを解説するとともに、中折れの原因や精力剤以外の対処法についてもお伝えします。中折れに対してどのように対処したらいいか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

目次

中折れとは?

中折れとは、一時的に勃起するものの、性行為の途中でその状態を維持できなくなる現象を指します。ED(勃起不全)の一種であり、身体的または精神的な要因が関与していると言われています。もし血管や神経に問題がある場合には、中折れ以外にも他の病気が隠れている可能性があるため注意が必要です。

中折れは、一時的な現象と捉えがちですが、繰り返し発生する場合には、放置せずに早めに対処する必要があります。中折れが続くと性行為に対して自信がなくなり、結果としてEDの悪化を招くおそれがあります。

また、中折れを避けるために過度な力みが生じると、早漏など他の性機能障害を引き起こす場合もあるかもしれません。さらに、中折れによって陰茎が柔らかくなることで、刺激に対して敏感になりやすく、早漏の原因になる可能性もあります。

EDの人口

EDの悩みを抱えている人は、決して少なくありません。日本において、EDの患者数は1,130万人と言われており、有病率にすると、40代が20%前後、50代が40%前後、60代が60%前後と推定されています。この調査は、常に中折れが起きる重症例と、ときどき中折れが起きる中等症例を対象としているため、軽症の場合も含めると患者数はさらに多くなります。

中折れの原因

中折れにはどのような原因があるのでしょうか。中折れの4つの原因について詳しく見ていきましょう。

加齢

加齢は中折れの主な原因の一つです。年を重ねると、男性ホルモンであるテストステロンの分泌が減少します。テストステロンは性欲や勃起機能を支えるホルモンで、その分泌力が低下すると、性欲の減退や勃起力の低下が起こりやすくなります。

さらに、加齢で問題となるのが動脈硬化をはじめとする血管の機能低下です。年齢を重ねると動脈硬化が進行し、血管が狭くなることで、血流が悪くなります。勃起には十分な血流を必要とするため、動脈硬化によって血液が陰茎に十分に供給されなくなると、勃起の維持が難しくなります。その結果として、中折れが起こりやすくなるのです。

精神的な問題

中折れで悩む20代や30代の男性で多く見られるのが、精神的な問題です。日常生活での疲れやストレス、仕事でのプレッシャーなどが影響し、性行為中に勃起を維持できなくなることがあります。また性行為に対するストレスやトラウマも、中折れにつながる要因の一つです。

たとえば、過去に中折れを経験したことで「また失敗するのではないか」と不安に感じ、その結果として再び中折れを引き起こすという悪循環に陥ることも少なくありません。さらに、パートナーの反応に過敏になることで、性行為そのものに対して自信を失うことも中折れの原因となります。このような精神的なストレスが積み重なると、自律神経のバランスが崩れ、勃起の維持が難しくなることがあります。

生活習慣の乱れ

生活習慣の乱れが中折れに影響する場合も。不適切な食生活や運動不足、過度の飲酒、喫煙といった習慣は血流悪化につながります。勃起は陰茎に血液が集まることで生じる反応であり、生活習慣の乱れにより血流が悪化すると、勃起を維持できずに、中折れが生じやすくなります。

また、不健康な生活習慣が慢性化していると、高血圧や糖尿病といった生活習慣病が起きやすくなり、これらの病気によって動脈硬化が進行。血管が狭くなり血流が悪化することで、陰茎に十分な血液を供給できなくなります。

さらに、糖尿病に伴う神経障害も見逃せません。生活習慣病である糖尿病が悪化すると、神経機能に障害が生じ、勃起に必要な信号が陰茎に伝わりにくくなります。それによって、勃起を維持できなくなり、中折れに至ります。糖尿病による神経障害は、早期であれば血糖コントロールで改善できる可能性がありますが、進行すると治療が困難になる場合もあるため注意が必要です。

薬の副作用

持病の治療で薬を服用している場合、薬の影響で中折れになる場合もあります。薬によって生じる勃起不全は「薬剤性ED」とも呼ばれ、薬が脳や神経、血流に影響を与えることで、勃起の維持が難しくなる現象のことです。たとえば、抗うつ薬や精神安定剤は、精神の安定を図るために脳の神経伝達物質の働きを調整しますが、その副作用として勃起不全が起こることがあります。そのほかに、中折れを生じる可能性がある薬剤として、以下のものがあげられます。

  • 降圧剤
  • アレルギー薬
  • 不整脈治療薬
  • 筋弛緩薬
  • 胃薬

精力剤で中折れは改善できる?

血流の悪化や精神的な問題が原因の中折れであれば、精力剤によって改善が見られる場合があります。

精力剤には血行促進効果を期待できるため、加齢による動脈硬化で生じる中折れに対して効果を発揮します。また日々の疲れやストレスなど精神的な問題を抱えている場合、精力剤の疲労回復効果によって症状が軽減される場合もあるでしょう。

ただし、バイアグラやレビトラなどのようにEDを治療する目的としたものではないため、効果を実感するまで続けて服用する必要があるかもしれません。

精力剤以外の中折れへの対処法

いくつか精力剤を試したものの、なかなか改善しない方もいらっしゃるかもしれません。精力剤以外に、中折れの改善に効果のある方法について解説します。

ED治療薬を使用する

精力剤を服用してもいまいち効果を実感できないときには、ED治療薬を試してみるのがおすすめです。日本で承認されているED治療薬には、バイアグラ、レビトラ、シアリスがあり、EDを治療する目的で開発されているため、市販の精力剤と比べて効果を実感しやすいのが特徴です。PDE5阻害薬とも呼ばれ、勃起を維持するために必要なcGMPの分解を抑制し、勃起の持続をサポートします。

ED治療薬は、器質性ED(血流や神経の問題によるED)や心因性ED(精神的なストレスや不安によるED)など、さまざまなタイプのEDに対して効果を期待できます。特に精神的な原因で中折れが起きる場合にED治療薬を使用することで、自信を取り戻すことができるかもしれません。

ただし、ED治療薬には血管を広げる作用があり、副作用としてほてりや頭痛、動悸などが報告されているため注意が必要です。また、近年ではインターネットで海外製のジェネリック医薬品を個人輸入する人も増えています。しかし個人輸入した薬には有効成分が含まれていなかったり、健康被害を引き起こしたりするなど偽造品が混じっているケースが報告されています。有効性と安全性を確保するために、医師の診察によって処方される国内の正規品を購入するのがよいでしょう。

カウンセリングを受ける

過去の失敗やパートナーからのプレッシャーなど、精神的な問題から中折れしているようなら、専門医によるカウンセリングを受けることも効果的です。日本性機能学会・日本泌尿器科学会が発行する「ED治療ガイドライン」において、心因性EDに対してED治療薬と心理療法を併用することが推奨されています。

カウンセリングの内容の一例は、以下のとおりです。

  • 精神分析療法
  • 支持的精神療法
  • 感覚集中訓練
  • 自律訓練法
  • 脱感作療法

クリニックによっては、カウンセリングに対応していないところもあるため、ホームページなどで事前に確認しておくとよいでしょう。
また、カウンセリングを受けるのは本人ですが、ときにはパートナーの協力が必要な場合もあります。パートナーに打ち明けることを恥ずかしいと感じるかもしれませんが、良好な関係を続けるためには、悩みを打ち明けて、一緒にカウンセリングを受けるのも検討しましょう。

生活習慣を改善する

生活習慣が乱れていると血流が悪くなるため、中折れになりやすくなります。中折れに対処するためには、精力剤やED治療薬を使用するだけではなく、生活習慣を改善することも大切です。
生活習慣を見直すときは、以下のポイントを押さえましょう。

  • バランスのとれた食事をする
  • 飲酒を適量に抑える
  • 禁煙する
  • 適度に運動する
  • 十分な睡眠をとる

それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。

バランスのとれた食事をする

中折れに対処するためには、バランスの取れた食生活を意識しましょう。

まず、高カロリーや脂肪分が多い食事、塩分が多すぎる食事は控えましょう。そういった食事は肥満や高血圧、動脈硬化といった生活習慣病の原因となり、血流を悪化させかねないからです。1日2000〜2400kcalを目安に適切なカロリー摂取を心がけるとともに、1日7.5g未満の塩分摂取を目指すとよいでしょう。

また、バランスの良い食事をとりましょう。野菜や果物、魚、全粒穀物など、ビタミンやミネラル、抗酸化物質を含む食品をバランスよく摂取するのがポイントです。1日3食を規則正しくとり、ゆっくり噛んで食事をしましょう。

飲酒は適量に抑える

中折れの対処法として、飲酒を適量に抑えるのも効果的です。過度な飲酒は、中枢神経系を抑制し、性的興奮が伝わりにくくなることで、勃起や射精の障害を引き起こします。アルコールはリラックス効果がある一方で、過剰に摂取すると勃起不全(ED)の原因となり、中折れの一因ともなるため注意が必要です。

適度な飲酒量は、1日あたり純アルコール換算で20g程度が目安です。日本酒なら1合、ビールなら中ビン1本に相当します。

ただし、無理な禁酒をしてしまうとストレスを感じ、逆効果になる可能性があります。適量のアルコールはリラックス効果をもたらし、性行為に対する不安や緊張を軽減することもあるため、飲酒量をほどほどに押さえるのがよいでしょう。

禁煙する

中折れで悩んでいる場合、禁煙をするのも効果的な対策の一つです。タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、血流を悪化させるため、勃起の維持が難しくなります。また、喫煙によって動脈硬化が進行すると、陰茎への血液供給が減少し、中折れが引き起こされやすくなります。禁煙することで、血流が改善し、勃起機能の向上を期待できるでしょう。

また中折れやEDに限らず、禁煙は全身の健康を向上させることにもつながるため、前向きに検討してみましょう。もし自分一人で禁煙することが難しいようなら、禁煙外来を活用してみることをおすすめします。

適度に運動する

日常生活で体をあまり動かしていない方は、適度に運動をしてみるのはいかがでしょうか。たとえば、ジョギングやランニングなどの有酸素運動は、血流を促進し、勃起機能の改善に役立ちます。また、運動をして脂肪を燃焼させることで、肥満によるEDの予防にもつながります。肥満はEDだけでなく、糖尿病や高血圧などの生活習慣病のリスクを高めるため、運動を取り入れることで全身の健康も向上するでしょう。
有酸素以外に、筋トレやストレッチもEDに効果があると言われています。

十分な睡眠をとる

中折れに対処するための生活習慣改善として、十分な睡眠を取ることも効果的です。睡眠不足が続くと、体全体の疲労が蓄積し、勃起力などの身体機能が低下します。また、性欲や勃起力に関わる男性ホルモン(テストステロン)は睡眠中に多く分泌されており、睡眠不足が続くと、テストステロンの分泌が減少し、性欲の減退や勃起機能の低下につながります。

また、睡眠のリラックス効果も中折れを改善するために重要な要素です。十分な睡眠を取ることで、心身がリセットされ、性行為時にリラックスした状態で性行為に臨むことができるでしょう。

薬を見直す

薬の副作用によって中折れやEDで悩んでいるようなら、薬を見直す必要があるかもしれません。ED診療ガイドラインでは、薬剤性EDが疑われる場合、原因となる薬の減量や中止を検討することが推奨されています。また休薬日を作ることも効果的だとしています。
ただし、持病の治療のために服用している薬を、勝手に中止するのは禁物です。自己判断で服用を中止してしまうと持病が悪化するおそれがあるため、必ず医療機関を受診し、代替薬や服用方法の見直しをしてもらえないか相談しましょう。

中折れの原因によっては、精力剤は中折れの改善に有効

中折れには、加齢や精神的な問題、生活習慣の乱れ、薬の副作用などさまざまな原因があります。もし、血流の悪化や精神的な問題によって中折れになっているようなら、精力剤によって症状が軽減されることがあるでしょう。
精力剤以外に、中折れに対処する方法としては以下の方法があげられます。

  • バランスのとれた食事をする
  • 飲酒を適量に抑える
  • 禁煙する
  • 適度に運動する
  • 十分な睡眠をとる

適切に中折れに対処して、パートナーと良好な関係を築きましょう。

専門薬局として35年以上の歴史がある「あかひげ薬局」にぜひご相談ください。

内原 茂樹 / Uchihara Shigeki

株式会社ワン・ツー創業者
あかひげ薬局創業者

<略歴>
芳香園製薬に入社し、各地支店長を歴任したのちに、独立。
1987年に愛知県名古屋市に精力剤専門店あかひげ薬局を創設。
数多くのTV・ラジオ番組に出演
「おとなの子守唄」「艶々ナイト」「今夜もハッスル」などに出演。

<主な著書>
「中高年のための気持ちいいセックス」(1997年10月、現代書林)
「誰にも聞けなかった精力剤完全ガイド」(2001年3月、現代書林)

<メディア>
・艶々ナイト(テレビ埼玉)
・今夜もハッスル(サンテレビ) 等

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