早漏でお悩みの方

早漏は「自分で射精のタイミングをまったくコントロールすることができない」という症状です。
早漏には、若年の方に多く見られる過敏性の早漏と、高齢の方に多く見られる衰弱性の早漏とがあります。
そのどちらかによっても、適切な対処法は異なります。
まずは、早漏についての基本的な知識をおさらいしてみましょう。

(1) あなたは「早漏」?

早漏の定義は曖昧ですが、2008年国際性医学会議では、

  • A.射精の際は、常に挿入前または挿入後1分以内に起こる
  • B.膣内で射精するタイミングを、遅らせたり早めたりするコントロールが出来ない
  • C.性行為での射精のまでの時間が早いことに対し、悩み苦痛を感じている

等の項目が共通認識になりました。BとCに関してはかなり主観的な定義であることが分かりますね。射精がコントロールできない(射精障害)、そのことに負い目を感じている人は「早漏」ということになります。

(2) 挿入→射精までの平均時間と女性が求める持続時間

女性誌「anan」が日本人女性1070人に対して実施したアンケート調査によれば、挿入してから射精までの時間でいちばん多いのは、5分~10分で40%を超えていました。5分以下も合わせると、日本人男性の約半数が10分以内に射精しています。
次に多かったのが10分~20分で30%弱、20分~30分が15%程度になります。
さて、先に、早漏とはある程度主観的なものだといいました。つまり、挿入から射精までの持続時間に対して、女性が満足しているかどうかということが重要になります。女性がいつも不満を感じている、そのことが分かっているのに「射精を遅らせることができない」なら、それは「早漏」の定義にあてはまります。
それでは女性は平均的にどれくらいの挿入時間を求めているのでしょうか。同アンケート調査によれば、15.7分という結果でした。つまり、10分以内に射精する約半数の男性は、女性が満足を覚える時間に達していないということになります。

(3) 早漏の原因と対処法

早漏の原因には、大きく分けて以下の二つの理由があります。

1. 過敏性早漏
過敏性早漏とは、長期間の禁欲生活や性的経験不足、さらに不安のための緊張で、射精反射の感受性が高くなった状態です。
心因性や経験不足(特に若年者に多い)が原因の場合は、男性用ぬり薬を使用することにより、一時的に感度を鈍くすることで、射精までの時間を延長できます。
これら男性用ぬり薬の一部には早漏防止のために麻痺剤(感覚を鈍らすため)が配合されています。
また、ほとんどの男性用ぬり薬には男性ホルモンが含まれているため、継続的に塗ることで、本来の効果としての性欲や勃起力を高めることができます。
2. 衰弱性早漏
早漏は、性行為の経験が浅い若年層に特有の症状ではありません。加齢に伴って、勃起が不十分になっても起こります。通常勃起がビンビンで亀頭が張った状態だと、亀頭部の感受性は鈍くなるのですが、半勃ち等、勃起が不十分だと、亀頭部は敏感になって、射精のコントロールがきかなくなるのです。このケースは、特に中高年で多くみられます。この場合はホルモン剤や勃起薬を使用してより完全な勃起力をつけることにより、接触にたいする亀頭の耐力を強くすることで、射精までの時間を延長することができます。
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