早漏は「自分で射精のタイミングをまったくコントロールすることができない」という症状です。
早漏には、若年の方に多く見られる過敏性の早漏と、高齢の方に多く見られる衰弱性の早漏とがあります。
そのどちらかによっても、適切な対処法は異なります。
まずは、早漏についての基本的な知識をおさらいしてみましょう。
早漏の定義は曖昧ですが、2008年国際性医学会議では、
等の項目が共通認識になりました。BとCに関してはかなり主観的な定義であることが分かりますね。射精がコントロールできない(射精障害)、そのことに負い目を感じている人は「早漏」ということになります。
女性誌「anan」が日本人女性1070人に対して実施したアンケート調査によれば、挿入してから射精までの時間でいちばん多いのは、5分~10分で40%を超えていました。5分以下も合わせると、日本人男性の約半数が10分以内に射精しています。
次に多かったのが10分~20分で30%弱、20分~30分が15%程度になります。
さて、先に、早漏とはある程度主観的なものだといいました。つまり、挿入から射精までの持続時間に対して、女性が満足しているかどうかということが重要になります。女性がいつも不満を感じている、そのことが分かっているのに「射精を遅らせることができない」なら、それは「早漏」の定義にあてはまります。
それでは女性は平均的にどれくらいの挿入時間を求めているのでしょうか。同アンケート調査によれば、15.7分という結果でした。つまり、10分以内に射精する約半数の男性は、女性が満足を覚える時間に達していないということになります。
早漏の原因には、大きく分けて以下の二つの理由があります。